ゴードン・R・ディクスン〈Gordon R.Dickson〉
『タイムストーム(上)』TIME STORM〈講談社文庫BX269〉
訳:岡部宏之/カバー:金森 達/発行:1981年10月15日
地球を時の嵐(タイムスートム)が襲う恐怖! ぼくは不思議な少女と気のふれた豹といっしょに壊滅した地球の上をさまよい歩く。故郷に残した妻は生きているのだろうか、そして時の嵐の正体は何か? あらゆる秩序と価値が不透明になった宇宙の中で、愛と正義を求めて力強く前進するひとりの男の勇気を描く。
『タイムストーム(上)』TIME STORM〈講談社文庫BX270〉
訳:岡部宏之/カバー:金森 達/発行:1981年10月15日
時の嵐から人類が生き残る道はどこにある? 過去と未来が交錯する世界の中でさまざまな敵と戦いつつぼくは王国を築き上げていく。宇宙の全存在と一体化したとき、目の前には新たな光が……。東洋哲学、合気道、ゲシュタルト心理学、膨張する宇宙、収縮する宇宙のからみ合った気宇壮大なスペースドラマの世界。
『ファー・コール』THE FAR CALL〈早川書房 海外SFノヴェルズ〉
訳:小倉多加志/カバー:張仁誠/発行:1982年6月15日
西暦1990年代。人類初の火星探査船打ち上げの前日、合衆国宇宙開発局次官ジェンズ・ワイリーは胸中穏やかではなかった。今回の火星探査飛行計画は、表面上は六ヵ国が参加する国際協力という形をとってはいるものの、その裏ではそれぞれの国がどうにかして自分の国だけ大々的に報道され、世界中の賞讃を得たいと躍起になっていた。その結果、各国のエゴイスティックな目論見の皺寄せは、火星飛行士たちにきた――各国が競って自国に有利な実験をできるだけ多く計画に組み入れようとしたために、火星探査の作業量過多という事態が生じたのだ。このままでは火星探査計画そのものが失敗に終わるだろう。さらには、国際関係の雲行きまで危うくなりかねない。なんとかして実験の作業量を滅らして、火星探査計画を成功に導こうとするジェンズであったが、そんな彼の言動は、ただ徒らに己れが外交上の操り人形でしかないことを明らかにするばかりだった……。人類初の火星探査計画を軸に、各国の外交官、大統領とその秘書、火星飛行士たちとその妻、報道記者、エンジニアなど様々な人々が織りなすドラマをリアルに描いた“メインストリーム”SF!
『宇宙士官候補生』HOME FROM THE SHORE〈創元SF文庫679−04〉
訳:深町眞理子/カバー:鶴田一郎/挿絵:J・R・オドバード/発行:1984年10月12日
他の天体への植民がうまくゆかず、世界はあせりと失望のうちにあった。そんなとき、人類の与り知らぬ空間移動法を用いて宇宙を遊弋する、知的エイリアンが発見された。さっそく彼らとコンタクトをとる試みが開始されるが、どうにもうまくゆかない。そこで海人の登場となった。陸を離れて海に住み、特殊能力を身につけた彼らなら、知的エイリアンとコンタクトをとり、未知の空間移動法の秘密を解明できるかもしれないのだ……! ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞作家ゴードン・R・ディクスンが描く未来世界!
『こちら異星人対策局』THE NAGNIFICENT WILE〈ハヤカワSF1224〉
訳:斎藤伯好/イラスト:橋本正枝/発行:1998年3月31日
〈異星人対策局〉の三等事務官補トム・ペアレントは、ある日局長から特別命令を受けた。惑星オプリンキアからのお客様を妻のルーシーと共に接待しろというのだ。この接待いかんでは、銀河評議会に加盟できない後進惑星の地球にも、道が開けるかも……気のいいオプリンキア人、狂暴なジャクタル帝国大使、銀河暗殺者ギルドの暗殺師など、さまざまな異星人が持ちこむ難題を見事に解決してゆくトムとルーシーの活躍!
〈チャイルド・サイクル〉シリーズ
『ドルセイ!』DORSAI!〈創元SF文庫679−01〉
訳:石田善彦/カバー:鶴田一郎/発行:1983年7月22日
遠い未来、人類はあまたの星に散らばり、それぞれ独自の文化を築き上げていた。おのおのの星は人間の持つ特質(勇気、信仰心、哲学的精神、創造性など)のうちひとつを体現し、究極まで発達させていた。〈ドルセイ〉は軍事的側面を発達させた軍人惑星である。成人男子はみな傭兵として他の惑星系へ出かけ、そこで闘うことを職業としていた……。若きドルセイ人士官、ドナル・グレイムが一士官候補生から全宇宙に秩序をもたらすまでに成長する姿を描く、筆者入魂のシリーズ〈チャイルド・サイクル〉第一作!
『兵士よ問うなかれ(長篇版)』SOLDER , ASK NOT〈創元SF文庫679−06〉
訳:石田喜彦/カバー:鶴田一郎/発行:1985年10月25日
タム・オリンは、星間ニュース・サービスの花形記者だった。彼は、取材のため、友邦世界人傭兵部隊とカシダ人傭兵舞台が激突している新地球の戦場にやってきた。しかし、取材の場にここを選んだのには、裏の理由があった。妹の夫がカシダ人部隊に所属していたのだ。彼の命を助けたい、そのためには、自分の助手に任命して、軍務から離れさせばいいと考えたのだ。ところが、彼のせっかくのはからいにもかかわらず、義弟はタムの目の前で狂信的な敵兵に殺されてしまう。ここにタムの復讐が始まった。ヒューゴー賞中短編部門賞受賞作の長編化。
「兵士よ、問うなかれ(短篇版)」Soldier, Ask Not
『世界SF大賞傑作選1』所収(訳:矢野 徹)
〈チャイルド・サイクル〉外伝
『ドルセイへの道』NECROMANCER〈創元SF文庫679−02〉
訳:石田善彦/カバー:鶴田一郎/発行:1984年3月2日
人類は行き詰まっていた。危機が迫っていた。そんなとき、コンピューター社会は自らの重みのために崩壊するだろう、と唱える組織〈礼拝ギルド〉が誕生した。彼らは破壊を呼びかけた。現代科学の破壊と、それに替わる自然状態の人間が持つ力、すなわち〈第二の力〉の科学の構築を呼びかけた。若き鉱山技師ポールは奇跡を求めて〈礼拝ギルド〉に接近したのだが……。『ドルセイ』の世界が築かれるに至る道を描く、ドルセイ前史ともいうべき、ディクスン入魂のシリーズ、〈チャイルド・サイクル〉の一巻。
『ドルセイの決断』LOST DORSAI〈創元SF文庫679−03〉
訳:石田善彦/カバー:鶴田一郎/挿絵:F・フェルナンデス/発行:1984年7月27日
ナハールでは革命の火蓋が切られようとしていた。軍隊は軍楽隊だけを残して政府側から去り、革命勢力と合流して、首長の篭もる要塞ゲベル・ナハールを包囲している。軍楽隊の隊長はサンドヴァル下級准尉。闘うことを職業とする星ドルセイに生まれたにもかかわらず、人を殺さぬことを誓って武器を捨て、ドルセイを出た、いわゆる〈失われたドルセイ〉だった。誓いを破ることなく、しかもドルセイとして生き、勝利を得る方法はないか? 考え抜いたあげく、彼がくだした決断とは……。ヒューゴー賞受賞作!
『ドルセイ魂』THE
SPIRIT OF DORSAI〈創元SF文庫679−05〉
訳:石田善彦/カバー:鶴田一郎/挿絵:F・フェルナンデス/発行:1984年11月9日
軍人惑星〈ドルセイ〉の成人男性はみな傭兵として他の惑星系に出かけ、そこで闘うことを職業としている。あとを守るのは、女性、子供、老人、そして病人だけ。そのすきをねらって、地球軍の精鋭部隊が〈ドルセイ〉を占領せんものと侵入を開始した。〈ドルセイ〉の名望家の女当主アマンダ・モーガンは、弱小な防衛力を率い、祖国を守るために決然と立ち上がった! SF史の上に燦然と名を輝かせる〈チャイルド・サイクル〉の中でも中軸をなす、SFファン必読の名作!
〈ドラゴン・ウォーズ〉シリーズ
『ドラゴンになった青年』THE DRAGON AND THE GEORGE〈ハヤカワFT10〉
訳:山田順子/イラスト:萩尾望都/発行:1979年8月15日
「アンジーを返せ!」ジム・エッカートは激怒した。最愛の人アンジーが、霊体プロジェクションの実験中、誤って異次元へ転送されてしまったのだ。呆然とする科学者に業を煮やしたジムは、アンジーを追い自ら異次元へ――だが、着いたところは、ドラゴンが徘徊し魔法が幅を効かす中世さながらの暗黒世界。気がつけば、巨大なドラゴンが彼に親しげに話しかけている。それもそのはず、ジムは醜悪なドラゴンに変身していたのだ! しかも、アンジーは〈暗黒の力ある者たち〉に囚われていた……!? SF界のヴェテランが描く英国幻想文学賞受賞作!
『ドラゴンの騎士(上)』THE DRAGON KNIGHT〈ハヤカワFT212〉
訳:北原 唯/カバー:紫堂恭子/発行:1995年11月30日
ドラゴンと騎士の住む異世界にジムが暮らして、はや1年。恋人アンジーと結婚し一城の主として落ちついたのもつかのま、ある朝目覚めるとドラゴンに変身しているではないか! あわてたジムは、変身術をマスターしようと魔法使いキャロリナスに弟子入りした。そんなとき、フランスとの戦争でイングランドの王子が捕虜になったという知らせ。王子を救出するために、ジムはかつて冒険を共にした仲間とフランスに旅立った!
『ドラゴンの騎士(下)』THE DRAGON KNIGHT〈ハヤカワFT213〉
訳:北原 唯/カバー:紫堂恭子/発行:1995年11月30日
フランス王に入れ知恵してイングランド王子を捕らえた黒幕――それは、キャロリナスの旧友にして悪の道に走った魔法使い、マルヴィンだった。ドラゴンやら湖の精霊やらの妨害もなんのその、一路王子が捕らえられているマルヴィンの城に向かったジム一行。覚えたてのジムの魔法でなんとか王子を救出したものの、その先には、またしてもマルヴィンの恐るべき罠が……。巨匠が16年ぶりに放つ『ドラゴンになった青年』の続編。
〈ホーカ〉シリーズ
『地球人のお荷物』EARTHMAN’S
BURDEN〈ハヤカワSF68〉ホーカ・シリーズ@
共著:ポール・アンダースン
訳:稲葉明雄・伊藤典夫/イラスト:新井苑子(初版)・あまのよしたか(六版)/発行:1972年9月30日
宇宙警備軍の一員だった地球青年アレグザンダー・ジョーンズ、船の故障によって太陽系から500光年離れた一惑星上に場不時着した。惑星の名前はトーカ、住民の名はホーカ。このホーカ人は、テディ・ベアをそのまま大きくしたようなすこぶる愛嬌のある生物で、想像力あふれ純真無垢。地球の文化に夢中になると、ありとあらゆるものをそっくり模倣してしまった――西部の男、ドン・ジョヴァンニ、宇宙パトロール、シャーロック・ホームズ、etc、etc……。さて、ジョーンズの前に次々と起こるてんやわんやの大騒動の結末は!? 待望の傑作ユーモア・シリーズついに登場!
収録作品
『S‐Fマガジン26号』掲載(訳:稲葉由紀/イラスト:真鍋 博)
凶悪部類の爬虫類インディアン、緑皮族に襲われた、ほんもの顔負けの西部の町は、てんやわんやの大騒動!(キャプション)
『クレージー・ユーモア』にも所収
『S‐Fマガジン90号』掲載(訳:大野二郎/イラスト:真鍋 博)
惑星トーカの片田舎デボンシャーに徘徊する魔の〈犬〉を追って、名探偵シャーロック・ホームズが活躍を開始! 久々のホーカ・シリーズ!(キャプション)
『S‐Fマガジン23号』掲載(訳:稲葉由紀/イラスト:真鍋 博)
好戦種族として悪名高い強敵テルコ人をむこうにまわし、わがホーカ外人部隊は大奮戦! 好評に応えて、ここにホーカ・シリーズの第二話登場!(キャプション)
『くたばれスネイクス!』HOKA!〈ハヤカワSF721〉ホーカ・シリーズA
共著:ポール・アンダースン
訳:稲葉明雄・宇佐川晶子・大野万紀/イラスト:あまのよしたか/発行:1987年6月30日
アレグザンダー・ジョーンズは、地球からおよそ500光年離れた惑星トーカ駐在の全権大使として、日夜闘いつづけていた。住民の名はホーカ。テディ・ベアそっくりのかわいらしい生物で、知性も高く純真無垢。ただ一つの欠点はあまりにも想像力が強すぎて、事実と虚構の区別がつかないことだった。地球の文化に夢中になるや、野球にジャングル・ブック、スパイ小説にナポレオン……とそっくり模倣し、しかもなりきってしまうのだ! そんな彼らの文明レベルを、なんとか自治権が得られる高さまでひきあげようと、ジョーンズは孤軍奮闘悪戦苦闘するのだが……!?
収録作品
訳:稲葉明雄
『空は船でいっぱい』にも所収
『S‐Fマガジン19号』掲載(イラスト:真鍋 博)
五世紀はかかるという気の長い銀河シリーズの覇権をめざすわが愛すべきトーカ・テディーズは、強敵サレン・スネイクスの悪辣きわまる策略の前に、今や敗戦寸前! 異色コンビが放つヘーカ物の第一弾、野球の巻!!
訳:宇佐川晶子
『ミステリマガジン352号』掲載(イラスト:新井苑子)
なんでも模倣したがるテディ・ベアそっくりのホーカ人、スパイ小説に熱中して大騒動!(キャプション)
訳:大野万紀
『世界SFパロディ傑作選』にも所収
訳:大野万紀
『がんばれチャーリー』STAR PRINCES CHARLIE〈ハヤカワSF791〉ホーカ・シリーズB
共著:ポール・アンダースン
訳:宇佐川晶子/イラスト:あまのよしたか/発行:1988年10月31日
バートラム・セシル・フェザーストーン・スミス=チャムリイ――これが、チャーリー・スチュアート少年の家庭教師のフル・ネームだ。しかし、自称オックスフォード出身の英国紳士である彼は、実はテディ・ベアそっくりのホーカ人にすぎない。天衣無縫、融通自在に何でもなりきってしまうホーカ人のおかげで、チャーリー少年のちょっとした物見遊山の旅はとんでもないものに変わってしまった! 惑星ニュー・レムリアを舞台に、チャーリー少年とバートラムが巻き起こす、てんやわんやの大騒動をユーモアたっぷりに描く、ファン待望のシリーズ第三弾!
短篇
「テクニックの問題」A Matter of Technique
『S‐Fマガジン4号』掲載(訳:三田村裕/イラスト:和田徹)
恋人に見放された恥かしがりの青年が、どんな経験を積んだすえ、テクニックの秘を会得したか?(キャプション)
「バターと芥子と火星人」With Butter and Mustard
『S‐Fマガジン18号』掲載(訳:大山 優/イラスト:真鍋 博)
天才が世に認められないということはままあることだ。ピーターが実は大天才であることを見抜いたのも、たった一人の火星人だけだった……(キャプション)
「焦土に立つ」The Invaders
『S‐Fマガジン37号』掲載(訳:坂田 治/イラスト:?)
広大な宇宙空間にふくれあがった地球連邦は、ついに異星人との過酷な接触を強いられた。接触の形はただ二つ――生か死か!(キャプション)
「ウイットの手ぎわ」Sleight of Wit
『S‐Fマガジン81号』掲載(訳:斎藤伯好/イラスト:真鍋 博)
その特A級のすばらしい惑星に同時に降り立った異星の宇宙人は、半日以内に船を明け渡さなければ破壊する、と脅迫してきた!(キャプション)
「愛想のいいやつ」The Friendly Man
『S‐Fマガジン88号』掲載(訳:中上 守/イラスト:中島靖侃)
出迎えてくれた未来の男はじつに愛想がよかった。だが、あまりにも愛想がよすぎるのが気がかりだった!(キャプション)
「モンキー・レンチ」 The Monkey Rench
『S‐Fマガジン89号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:中島靖侃)
科学のカの字も知らないこの弁護士が、全能の電子頭脳をとめてみせるといったとき、気象学者は笑いだした……(キャプション)
「コンピューターは語らない」Computers Don't Argue
『世界ユーモアSF傑作選1』所収(「コンピューターは問い返さない」訳:伊藤典夫)
『SFコンピュータ10の犯罪』所収(「コンピュータ議論せず」訳:福永なみ)
『S‐Fマガジン100号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:中島靖侃)
たった一冊の本を注文したことが、とんでもない結果を招くとは、神ならぬ身の知るよしもなかった!(キャプション)
「ジャン・デュプレ」Jean Dupres
『S‐Fマガジン223号』掲載(訳:岡部宏之/イラスト:依光 隆)
生まれて、九歳までは都市で庇護され、次の三年間は砂漠で飢えながら生きのび、そして十七歳まで、ジャングルの四年間。かれらクラハリ人は森の殺し屋だった……(キャプション)
「危険生物」Danger-Human!
『S‐Fマガジン313号』掲載(訳:風見 潤/イラスト:岩淵慶造)
銀河系で最も危険な種属とは――異星人が告げる地球人の秘められた過去(キャプション)
「ブラック・チャーリー」Black Charlie
『S‐Fマガジン336号』掲載(訳:山田 忠/イラスト:岩淵慶造)
芸術家を称する異星人ブラック・チャーリー。彼の創り出す芸術作品とは……(キャプション)
「白痴解決者」 Idiot Solvant
『別冊・奇想天外15号』掲載(訳:小尾芙佐/イラスト:塩谷 冥)
「戦士」Warrior
『年刊SF傑作選6』所収(訳:吉田誠一)
「魔女のお守り」 The Amulet
『魔女・魔道士・魔狼』所収(訳:竹生淑子)
「すべて世は事もなし」 James
『ふしぎの国のレストラン』所収(訳:浅倉久志)
「時の嵐」Time Storm
『タイムストーム』原型中篇
『さようなら、ロビンソン・クルーソー』所収(訳:岡部宏之)
「クリスマス・プレゼント」The Christmas Present
『クリスマス・ファンタジー』所収(訳:風間賢二)
「イルカの流儀」Dolphin's Way
『20世紀SF3』所収(訳:中村 融)