フィリップ・ホセ・ファーマー〈Philip Jose Farmer〉
別名:キルゴア・トラウト〈Kilgore Trout〉/ジョナサン・スウィフト・ソマーズ三世〈Jonathan Swift SomersV〉 /ハリー・マンダース
『緑の星のオデッセイ』THE GREEN ODYSSEY〈ハヤカワSF5〉
訳:矢野 徹/カバー:岩淵慶造(初版)・木嶋 俊(10版)/発行:1970年8月31日
宇宙船の事故で・グリーンが漂着した見知らぬ惑星は、神権政治のもとで奴隷が売買され、伝説の怪物ウールーの出没する緑の大草原“海”が各都市国家をわかつ、中世的な奇妙な世界だった。遠い都市に地球人の宇宙飛行士が捕われていることを風の便りに知ったアランは、ひそかに脱出を決意し恐ろしい海賊や草原猫の危険をおかして、草の海を走る貿易帆船車に身を投じる。その一瞬から愛と自由を求めるアランの、緑の世界の大冒険が始まった!
訳:山高 昭/カバー:真鍋 博/発行:1978年2月15日
頭に角を生やした大男が扮する太陽神は狂おしく叫び、さし招く女神に突進する。ドラム、角笛の響きは最高潮に達し、娘たちの欲情の叫びは耳を聾す。祭典はクライマックスに達した! 毎年国中の若者の中から選ばれるこの儀式の主役太陽神に、この年は800年の旅を終え地球に戻ってきた宇宙船〈地球号〉の船長スタッグが祭りあげられた。手術で植えこまれた角で欲望の奴隷となった彼は、否応なく異教の性的な儀式の主役を演じ続けていく。一方、他の隊員達は船長を救い出そうとしていたが……鬼才ファーマーが奔放なイマジネーションを駆使して描く、めくるめく異様な世界!
訳:伊藤典夫/カバー:中原 脩(初版)・佐藤道明(6版)/発行:1980年2月15日
大きな茶色の瞳、口紅を塗ったように赤くふくよかな唇、そして低く魅力的な声……地球から40光年余りも離れた惑星オザケンの調査におもむいたハル・ヤロウは、そこで地球人そっくりの美しい娘ジャネットと恋に落ちた。だが、前回の調査ではこの惑星にはバッタから進化した昆虫生物ウォグしかいないはずだった……彼女はいったい何者なのか? すでに絶滅したはずのヒューマノイド型生物の最後の生き残り? それとも……? 厳格で禁欲的な社会に育った一青年と美しい異星人との恋を通し、それまでタブーとされていた“性”をテーマにとりあげ、一大旋風を引き起こした傑作(初版)
大きな茶色の瞳、赤くふくよかな唇、そして魅力的な声――地球から40光年あまり離れた惑星オザゲンの調査におもむいたハル・ヤロウは、そこで地球人そっくりの美しい娘ジャネットと恋におちた。だが、前回の調査ではこの惑星には昆虫生物ウォグしかいないはずだった。彼女は、すでに絶滅したはずのヒューマノイド型生物の生き残りなのか、それとも……? 厳格で禁欲的な社会に育った青年と異星人との禁断の恋を描く傑作(6版)
『貝殻の上のヴィーナス』VENUS ON THE HALF-SHELL〈ハヤカワSF385〉
キルゴア・トラウト名義
訳:藤井かよ/カバー:DELL PUBLISHING CO.,INC./発行:1980年4月30日
電気バンジョー片手に“誰も答えられぬ質問”に答えを求め、星々を遍歴する宇宙吟遊詩人サイモン・ワグスタッフ。そのおともは、イヌとフクロウ、そして美人アンドロイド。だが、かれが出会った異星人たち――猫から進化したシャルトーン星人、雄は空を飛行船のように飛びまわり、雌は地上で草を食むジファード星人、一生の間惑星上を転がりつづけるラロロング星人――誰もその答えを知らないのだ。そして、三千年もの旅路の果てについにかれが知ったその答えとは!? ヴォネガットの作品中に登場するSF作家キルゴア・トラウト、その名を借りた謎の作家が描く宇宙冒険譚。
『気まぐれな仮面』THE UNREASONING MASK〈ハヤカワSF645〉
訳:宇佐川晶子/カバー:木嶋 俊/発行:1985年12月31日
一万年もの間、テノルト人にとって信仰の中心だった偶像神グリファ――そのグリファが盗まれた! 厳重な警戒をかいくぐり地球の宇宙船〈アル・ブラク〉の船長ラムスタンが盗みだしたのだ。ただちに、テノルト人の宇宙船〈ポパカピュ〉がその追跡にかかった。しかし、淡いクリーム色に輝く卵型の物体グリファには、崇拝してきたテノルト人も知らない恐るべき秘密が隠されていた! そして、一見不可解なラムスタンの盗賊行為こそ、そのグリファの特性を解明する唯一の鍵だった……鬼才ファーマーが多種多様なアイデアで構築する、軽妙かつ問題意識にあふれたSF意欲作!
訳:大西 憲/カバー:安田尚樹/発行:1987年4月15日
限界まで達した人口過密に、窮極の解決策がもたらされた。誰もが1週間に1日しか生きられず、残りの6日は“固定器”のなかで過ごすことが義務づけられたのだ。かくして、曜日ごとに、まったくちがう世界が展開されることになった。だが、厳しい監視の目をかいくぐって、曜日の壁をすり抜ける〈曜日破り〉があとを絶たない。火曜世界の警官ジェフ・ケアードは、その捜査を命じられたが、皮肉なことにケアード自身が〈曜日破り〉の一員だったのだ! 大胆なアイデアと、天馬空を行くイマジネーションで定評ある鬼才ファーマーが、緻密な構成で織りあげた傑作SFサスペンス。
〈階層宇宙〉シリーズ
『階層宇宙の創造者』THE MAKER OF UNIVERSES〈ハヤカワSF133〉階層宇宙シリーズ@
訳:浅倉久志/イラスト:深井 国/発行:1973年12月15日
空っぽの地下室の押入れの中から、ロバート・ウルフはふと、かすかなラッパの音を聞いた。戸を開けた彼の眼前に広がる別世界――鮮緑色の空の下、異様な草木が生い茂り、妖精怪獣、伝説の動物が気ままに暮す怪しくも美しいその世界が、年老い疲れ果てた彼の心を激しく魅了した。ギリシャ神話の世界、アメリカ・インディアンの世界、中世騎士の世界……。上帝と呼ばれる謎の種族が各階階段状に積み上げ創造した《階層宇宙》に飛び込んだウルフは、再び若さを取り戻すや、異次元からの侵入者にさらわれた猫目の美女クリュセイスを救おうと、最上階の世界めざして絢爛華麗なる冒険の旅に立つ! 新シリーズ!
『異世界の門』THE GATES OF CREATION〈ハヤカワSF151〉階層宇宙シリーズA
訳:浅倉久志/イラスト:深井 国/発行:1974年10月31日
驚異的な科学力を駆使し、超現実的な世界を創造しては神として君臨する〈上帝〉と呼ばれる不死の人々。こうした〈上帝〉の一人ロバート・ウルフは、ある朝の悪夢のような目覚めとともに、愛する妻クリュセイスが、父ユリゼンの奸計によって誘拐されたことを知るのだった。果然、必死の追撃を開始するウルフ。しかし、その彼を待ち受けたのは浮島が空を飛ぶ海洋惑星、吸盤やスケートの足を持つ動物の氷界惑星、奇怪な円筒惑星などの奇想天外な世界の数々――しかも、恐るべき死の罠がそこに秘められているのだ! めくるめく奔放なイマジネーションが展開する〈階層宇宙シリーズ〉第二弾!
『階層宇宙の危機』A PRIVATE COSMOS〈ハヤカワSF159〉階層宇宙シリーズB
訳:浅倉久志/イラスト:深井 国/発行:1975年3月31日
半人半馬、女面鳥人らが跳梁するバベルの塔そっくりの奇怪な惑星、階層宇宙。その異様な世界を股にかけ、刺激に満ちた冒険の日々を送るキカハは、ある日とんでもない大事件にまきこまれた。みずからの宿るべき肉体を持たぬ人造頭脳人ブラック・べラーが、人間の体を求め、大挙して階層宇宙に攻めよせてきたのだ。そして、かれらの魔手をのがれて落ちのびた絶世の美女、上帝のアナーナと手を組むキカハは、決然とこの恐るべき驚異に立ちむかい、世にも不思議な大活劇を展開する! 階層宇宙の創造者の留守をあずかるキカハが大活躍のシリーズ第三弾!
『地球の壁の裏に』BEHIND THE WALLS OF TERRA〈ハヤカワSF163〉階層宇宙シリーズC
訳:浅倉久志/イラスト:深井 国/発行:1975年5月31日
人間の心にとりつき、その肉体を支配する恐怖の人造頭脳人=ブラック・ベラーが地球に侵入した。それを追って階層宇宙をあとにした冒険者キカハも、また美貌の上帝アナーナも地球ヘ……。だが、二人の敵はブラック・ベラーばかりではなかった。地球の創造者である上帝レッド・オルクも、かれらを抹殺しようと手下をあやつり画策する。しかも、そのかれ自身さえも何者かにつけねらわれ、苛酷な死のゲームを続けているのだった。はたして敵味方入り乱れての大乱戦の結末やいかに! また失践したキカハの友人、ウルフとその妻クリュセイスの行方は……!?
〈リバーワールド〉シリーズ
『果しなき河よ我を誘え』TO YOUR SCATTERED BODIES GO〈ハヤカワSF289〉リバーワールド@
訳:岡部宏之/カバー:野中 昇/発行:1978年4月30日
青い空が上にあった。英国の探険家リチャード・バートンが死の眠りから目覚めた時最初に目に入ったのがそれだった。次に、緑の草原と、幅一マイルはある〈河〉。この大河の両岸に、ネアンデルタール人から21世紀人にいたる、すべての地球人類が復活していたのだ! だれがこのリバーワールドを創りあげたのか? その目的は? またなぜ21世紀初頭に人類は滅亡してしまったのか? 様々な疑問を胸に、ネアンデルタール人のカズ、くじら座タウ星人、ビクトリア朝の淑女アリスらと共に、バートンは果てしなき河を溯る探索の旅にでたが……1972年度ヒューゴー賞受賞に輝く傑作長篇。
『わが夢のリバーボート』THE FABULOUS RIVERBOAT〈ハヤカワSF331〉リバーワールドA
訳:岡部宏之/カバー:野中 昇/発行:1979年2月28日
ネアンデルタール人から21世紀人にいたるすべての地球人類が、何者かによって再生された謎の惑星リバーワールド。この世界の創造者たちの本拠地“霧の塔”が、果しない〈河〉の源に存在することを知ったマーク・トウェインは、大猿人ジョー・ミラー、古代ギリシャの英雄オディッセウス、剣豪シラノ・ド・ベルジュラックらの協力を得て、巨大な全鋼鉄製の外輪型リバーボート〈貸しません〉号の建造に着手した! 果てしない〈河〉を遡り、この世界がなぜ創造されたのか、その謎を解くために……。鬼才ファーマーが、雄大な構想のもと、長い年月を費やして築きあげた傑作長篇!
『飛翔せよ、遥かなる空へ(上)』THE DARK DESIGN〈ハヤカワSF516〉リバーワールドB
訳:岡部宏之/カバー:野中 昇/発行:1983年6月30日
〈河〉の源に、リバーワールドの創造者エシカル人の本拠地“霧の塔”が存在するという。そこにこそ、すべての地球人類が、この世界に復活させられた理由を解明する鍵が隠されているのだ! ハジ二世号と名づけた帆船に乗り込むリチャード・バートン_外輪型リバーボートで〈河〉をさかのぼるマーク・トウェイン。そして、元宇宙飛行士ファイアプラスを指導者とする集団は、空から〈河〉の源をつきとめるべく、巨大な飛行船パルジファル号を建造しようとしていた……かつてないほどの雄大なスケールで描かれた〈リバーワールド・シリーズ〉、待望久しき第三巻ついに登場!
『飛翔せよ、遥かなる空へ(下)』THE DARK DESIGN〈ハヤカワSF517〉リバーワールドB
訳:岡部宏之/カバー:野中 昇/発行:1983年6月30日
霧に閉ざされた北極海にそびえ立つ巨大な塔――エシカル人の本拠めざして、一路北へと飛行船は飛びたった。だが、飛行船から塔の上部に着陸を試みたヘリコプターは突然、炎につつまれ墜落した! なぜ? 乗員のなかに、エシカル人のエージェントが潜入していたのか? 危険を冒して飛行船を着陸させたジル・グルビルラは、単独で塔の入口に足を踏み入れるが、不可視の障壁に妨害されてしまった。かくなるうえは、マーク・トウェイン号装備のレーザー砲を借りるしか手はない。しかしその時、〈河〉下の同号も苦境に陥っていたのだった……ますます佳境に入るシリーズ第三巻。
『魔法の迷宮(上)』THE MAGIC LABYRINTH〈ハヤカワSF621〉リバーワールドC
訳:岡部宏之/カバー:野中 昇/発行:1985年7月31日
霧深き北極海で起こったヘリコプターの爆発事故、そして飛行船パルジファル号の謎の墜落――リバーワールドの創造者エシカル人の正体を究明しようとする試みはことごとく潰えたかに見えた。だが、ジョン王のレックス号とマーク・トウェインの〈貸しません〉号、この二隻の外輪型リバーボートが着実に〈河〉を遡り、その源へと向かっていたのだ。復讐に燃えるマーク・トウェインにとっては、塔にたどりつくよりもレックス号と一戦まじえる方が重要であったが……二隻のリバーボートによるリバーワールド探索の旅を、多彩な登場人物を通して壮大に描くシリーズ第四巻!
『魔法の迷宮(下)』THE MAGIC LABYRINTH〈ハヤカワSF622〉リバーワールドC
訳:岡部宏之/カバー:野中 昇/発行:1985年7月31日
セカンド・チャンス教会の教祖ラ・ヴィーロの住まう平和の国ヴィロランド――だがそこで、リバーワールド始まって以来の、複葉機による一大空中戦が展開されようとしていた。自分の船を盗み遁走したジョン王にようやく追いついたマーク・トウェインが果たし状をつきつけたのだ。空中戦後のリバーボート同士の対決はもはや避けられない。〈河〉の源のすぐ近くで、無益に命を散らすことになるリバーボートの乗員たち。塔に侵入し、エシカル人の意図を探るはずの人々も、この戦闘に巻きこまれてしまうが……ついに、“霧の塔”の全貌が白日の下にさらされる、シリーズ第四巻。
〈私立探偵チャイルド〉シリーズ
『淫獣の幻影』THE IMAGE OF BEAST〈光文社CR―1〉
訳:朝松 健/カバー:鈴木一誌/発行:1986年5月25日
私立探偵チャイルドは、友人の死の謎を追ううち、尋常ではない性的欲望を持つものと遭遇! 淫らな獣、オルガスムスに達する美女の痴態。SFの最高賞・ヒューゴー賞受賞作家が、すべての禁忌を解き放って書き上げた、エロティック・オカルト・バイオレンスの傑作!
『淫獣の妖宴』THE IMAGE OF BEAST〈光文社CR―27〉
訳:江津 公/カバー:鈴木一誌/発行:1986年10月25日
元私立探偵チャイルドは、絶世世の美女をふと見かけ、ビバリーヒルズの邸に足を踏み入れることになった。その美女は子宮に淫獣を飼う。多様な淫獣が入り混じり、エロとオカルトの世界を醸しだす。ヒューゴー賞(SFの最高賞)に輝いた作家が前著『淫獣の幻影』に続いて贈る禁忌の傑作!
〈ダンジョン・ワールド〉シリーズ
『ダンジョン・ワールド@ 暗黒の塔』THE DUNGEON 1 , THE BLACK TOWER〈角川文庫Fシリーズ ン3−1〉
原案:フィリップ・ホセ・ファーマー/著:リチャード・ルポフ
訳:上村 修/イラスト:るりあ・046/発行:1989年11月10日
暗黒大陸アフリカの地下に広がる異世界〈ダンジョン〉。行方不明になった双子の兄ネビルを追って入ったクライブと部下のスマイスは、その中に誘い込まれてしまった。そこは、太陽のかわりに螺旋状の星雲が輝き、さまざまな惑星と時代から集められた生き物たち、ブルドッグから進化した犬人間、知性をもつ巨大な蜘蛛たちがさまよう怪奇な異次元世界だった。いったい誰が、なぜこの世界を作ったのか。クライブがさらわれてきた理由は何か。息もつかせぬ冒険と、ファンタジィ・ゲームの魅力を満載して、シリーズ開幕!
『ダンジョン・ワールドA 天空の穴』THE DUNGEON 2 , THE DARK ABYSS〈角川文庫Fシリーズ ン3−2〉
原案:フィリップ・ホセ・ファーマー/著:ブルース・コーヴィル
訳:上村 修/イラスト:るりあ・046/発行:1990年3月25日
行方不明になった双子の兄ネビルを追ってクライブが巻きこまれた暗黒の異世界〈ダンジョン〉は、いくつもの階層に分れた、壮大な迷宮だった。いったい誰が、なんのためにこの世界を作ったのか。謎は深まるばかり。かつての部下スマイス軍曹、遠い子孫アニー、蜘蛛型生物シュリーク、サイボーグ戦士のチャン・グアーフェたちとパーティを組んだクライブは、次々と現れる敵と戦いながら、階層を進んでいく。彼らはここから出られるのか。先にあるのは何か。新しいメンバーを加え、一行は未知の危険に挑んでいく。
『ダンジョン・ワールドB 雷鳴の谷』THE DUNGEON 3 , THE VALLEY OF THUNDER〈角川文庫Fシリーズ ン3−3〉
原案:フィリップ・ホセ・ファーマー/著:チャールズ・デ・リント
訳:上村 修/イラスト:うしだゆうじ/発行:1990年8月25日
第四階層の煉獄とそれに続く悪夢の世界をくぐりぬけたクライブたちを最大の危機が襲った。ふとしたことから、パーティは二つに別れてしまったのだ。クライブ、スマイス,フィンボグたちは、巨大なブロントザウルスがさまよう草原から、クライブの兄ネビルが待つ都市へ向かった。いよいよこの〈ダンジョン〉世界の秘密が明らかになるというのだ。一方、ジャングルに入ったアニー、シュリーク、シーディのグループは、突然サメによく似た蛮族に捕えられてしまった。二つのパーティは再び会えるのか。〈ダンジョン〉世界の謎は解明されるのだろうか。
短篇集
『奇妙な関係』STRANGE RELATIONS〈創元SF文庫670−01〉
訳:大瀧啓裕/カバー:岩崎政志/発行:1981年5月22日
それまでタブー視されていた性や宗教の問題に真正面から取り組んで、SF界に大きな衝撃を与えたファーマーが奇抜な異生物の宿る風変わりな世界を描いた短編の数々。流星と衝突した宇宙船が不時着した惑星に住む、岩石のような生物は、つかまえた人間をひと呑みに呑みこんでしまう! 火星探険隊員は、火星の砂の中で異様なドームを発見する! 撃沈された豪華船の乗客は、波間に漂ううち異様な物体に呑みこまれる! さあ、あなたも異世界への扉を開いてみませんか。
収録作品
『S‐Fマガジン59号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:金森 達)
彼は母親なしでは生きられなかった。だが、その巨岩に呑み込まれたとき、彼は新しい母親を得、同時に一人前の雄となった!(キャプション)
短篇
『S‐Fマガジン14号』掲載(訳:井上一夫/イラスト:真鍋 博)
恋人から禁酒を迫られている方はいませんか。そんな方に本編の人類学的禁酒法をお奨めします(キャプション)
「進めや、進め!」 Sail On ! Sail On !
『世界ユーモアSF傑作選1』所収(訳:福島正実)
『S‐Fマガジン53号』掲載(訳:福島正実/イラスト:真鍋 博)
果てしなく波浪の重なり合う大海原を、三隻の帆船が西を目指していた。コロンブスの指揮する探検隊である……(キャプション)
「キャプテンの娘」The Captain's Daughter
『S‐Fマガジン112号』掲載(訳:大野二郎/イラスト:金森 達)
美しいが謎を秘めたキャプテンの娘をめぐって、遠い植民星から帰還した星間貨物船内に突発する怪事件! 愛するがゆえに単身乗りこんだ青年医師が、最後に直面した真相は?(キャプション)
「シュメールの誓い」The Sumerian Oath
『S‐Fマガジン214号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:畑農照雄)
「切り離された火曜日だけの世界」Sliced Crosswise Only-On-Tuesday
『デイワールド』原型短篇
『S‐Fマガジン218号』掲載(訳:岡部宏之/イラスト:浅賀行雄)
いつの世も恋の悩みはつきぬもの。これは水曜日の世界の女を一目見て、かなわぬ恋に身を焦がす、火曜日に住む男の悲しい物語(キャプション)
「路地裏の男」The Alley Man
『S‐Fマガジン317号』掲載(訳:山田順子/イラスト:米田 裕)
路地裏をうろつく粗野な男は、進化史から取り残された種の悲哀を物語る(キャプション)
「ザ・メイキング・オブ「黙示録I」」The Making of revelation, Part 1
『S‐Fマガジン370号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:米田仁士)
史上空前の大スペクタクル映画――『黙示録』。メガホンをとるのは……?(キャプション)
「グレイストーク卿、真実を語る−わたしは如何にして、猿と人間との壁を超えたか?−」An Exclusive Interview With Lord Greystoke
インタビュウ形式
『S−Fマガジン484号』掲載(訳:嶋田洋一)
「痛がる(ソア)橋の問題――その他いろいろ」The Problem of the Sore Bridge – Among Others
ハリー・マンダース名義
『ミステリマガジン628号』掲載(訳:日暮雅通/イラスト:古川タク)
ホームズが解けなかった事件の裏には人類を脅かすエイリアンがいた(キャプション)
「百獣の王」The King of the Beasts
『ミニミニSF傑作展』所収(訳:酒匂真理子)
『ショート・ショート秀作集』所収(訳:風見 潤)
『奇想天外10号』掲載(訳:鏡 明/イラスト:?)
「シャーロック・ホームズアフリカの大冒険 -医学博士ジョン・H・ワトスン」The Adventure of the
Peerless Peer
『別冊・奇想天外3号』掲載(訳:白川星紀/イラスト:楢 喜八)
異常ウイルス培養方法がドイツ人スパイに盗まれた。引退してミツバチの研究をしていたホームズは、国の命運を担ってアフリカへ旅立ったが……(キャプション)
「キング・コング墜ちてのち」 After King Kong Fall
『キングコングのライヴァルたち』所収(『キング・コング墜落のあと』訳:宇佐川晶子)
『書物の王国17 怪獣』所収(『その後のキング・コング』訳:倉阪鬼一郎)
『SF宝石1号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:溝口剛司)
私は忘れない。キング・コングが現れたあの夜のことを。そして、ひそやかな恋に胸ときめかせた少年の日々を。人生の秋。男の脳裡に交錯する青春の光と影(キャプション)
「スカーレティンの研究」A Scarletin Study
ジョナサン・スウィフト・ソマーズ三世名義
『世界SFパロディ傑作選』所収(訳:風見 潤)
「紫年金の遊蕩者たち」Riders of the Purple Wage
『危険なヴィジョン@』所収(訳:大和田 始)
『スターシップ』所収(訳:風見 潤)
「わが内なる廃墟の断章」Sketches Among the Ruins of My Mind
『タイム・トラベラー』所収(訳:伊藤典夫)
「誰にも欠点はある」Nobody's Perfect
『妖魔の宴 ドラキュラ編@』所収(訳:嶋田洋一)
「狼の血脈」Wolf
, Iron , and Moth
『妖魔の宴 狼男編@』所収(訳:石田 享)
「悪徳よ、我が美徳たらん」Evil , Be My Good
『妖魔の宴 フランケンシュタイン編@』所収(訳:矢田根扮)
〈ポリトロピカル・パラミス〉シリーズ
「だれに樹が作れよう?」Only Who Can Make a Tree ?
『S‐Fマガジン210号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:畑農照雄)
狂気のない科学は翼をもがれた鳥――かくて、古き良き気狂い科学者は産まれ、世界は破滅への道程を次々と歩み続ける(キャプション)
「ダイヤモンドは洗うべからず」Don't Wash the Carats
『ザ・ベスト・フロム・オービット (上)』所収(訳:浅倉久志)
『S‐Fマガジン213号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:畑農照雄)
「わが虫垂の内なる声」The Voice of the Sonar in My Vermiform Appendix
『S‐Fマガジン215号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:畑農照雄)
「真鍮と黄金」Brass
and Gold
『S‐Fマガジン216号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:畑農照雄)