スティーヴン・キング〈Stephen King


『スタンド・バイ・ミー−恐怖の四季 秋冬編−』DIFFERENT SEASONS vol.T〈新潮文庫キ−3−5〉

 訳:山田順子/カバー:映画スチル/ 発行:1987325

行方不明だった少年の事故死体が、森の奥にあるとの情報を掴んだ4人の少年たちは、「死体探し」の旅に出た。その苦難と恐怖に満ちた二日間を通して、誰もが経験する少年期の特異な友情、それへの訣別の姿を感動的に描く表題作は、成人して作家になった仲間の一人が書くという形をとった著者の半自伝的な作品である。他に、英国の綺譚クラブの雰囲気をよく写した一編を収録。

 収録作品

 

『デッド・ゾーン(上)』THE DEAD ZONE vol.T〈新潮文庫キ−3−6〉

 訳:吉野美恵子/カバー:映画スチル/発行:1987525

ジョン・スミスは人気者の高校教師だった。恋人のセーラとカーニバルの見物に出かけたジョンは、屋台の賭で500ドルも儲けた。なぜか、彼には当たり目が見えたのだ。愛を確認しあったその夜、ジョンは交通事故に遭い、4年半の昏睡状態に陥った。誰も彼が意識をとり戻すとは思わなかったが、彼は奇跡の回復を遂げた。そして予知能力も身につけた。そして――、彼の悲劇が始まった。

 

『デッド・ゾーン(下)』THE DEAD ZONE vol.U〈新潮文庫キ−3−7〉

 訳:吉野美恵子/カバー:映画スチル/発行:1987525

まがいものの“神”になってしまったジョンの苦悩は続いた。人は誰でも将来を教えてもらいたがるが、それは決してその人に幸せをもたらさない。その上、彼にはすべてが見通せるわけではなかった。頭の一部に黒い塊=デッド・ゾーンがあって、そこにある情報は出てこないのだ。それでも彼には予知できた――有力な大統領候補者のスティルソンが、国をどこに率いていくつもりなのかを。

 

『クリスティーン(上)』CHRISTINE vol.T〈新潮文庫キ−3−10

 訳:深町眞理子/カバー:岡本三紀夫/発行:19871220

〈負け犬〉のアーニーは17歳、唯一他人より優れているのは車の整備だけだった。そのアーニーが路傍にセールの札をつけて置いてあったオンボロ車に一目惚れしてしまった。両親の大反対を押し切り、バイトで稼いだ金を注ぎこんで、アーニーはこの車を手に入れた。赤と白に塗りわけた’58年型プリマス・フューリー。名はクリスティーン――だがクリスティーンはただの車ではなかった。

 

『クリスティーン(下)』CHRISTINE vol.U〈新潮文庫キ−3−11

 訳:深町眞理子/カバー:岡本三紀夫/発行:19871220

クリスティーンの周辺では次々に血腥い事件が起きた。アーニーやクリスティーンを傷つけた者は、無惨な死を遂げた。アーニーは顔付きも性格もすっかり変り、親友のデニスは何とか彼をクリスティーンから引き離そうとするが、逆にクリスティーンから命を狙われるようになった。みずみずしいティーンエイジャーの日常を背景に、まがまがしい恐怖を余すところなく描ききった長編。

 

『死のロングウォーク』THE LONG WALK〈扶桑社ミステリー キ1−9〉

 訳:沼尻素子/カバー:鏡 泰裕/発行:1989725

近未来のアメリカ。そこでは選抜された十四歳から十六歳までの少年百人を集めて〈ロングウォーク〉という協議が行われていた。それは、コース上をただひたすら南に歩くだけという単純なものだったが、このレースにゴールはない。歩行速度が落ち、三回以上警告を受けた者は次々に射殺され、最後に生き残った一人が決まるまで続く文字通りの「死のレース」なのだ。昼も夜もなく、冗談を交わし、励ましあって歩き続ける少年たちの極限状態を、鬼才キングがなまなましく描いた空前の異色作! 

『タリスマン(上)』THE TALISMAN vol.T〈新潮文庫キ−3−8〉

 共著:ピーター・ストラウブ

 訳:矢野浩三郎/カバー:佐野一彦/発行:1987725

ジャック・ソーヤーは12歳、病身の母と2人、アメリカ東海岸の保養地でひっそりと暮らしている。母の病気は癌らしい。ある日、さびれた遊園地で、ジャックは不思議な黒人スピーディに出会った。タリスマンがあれば母は助かる、そう彼は教えてくれた。タリスマンとは一体なんだろう? ジャックは独り試練の旅に出発する――母の生命を救うために。2人の巨匠が作りあげたファンタジー巨編。

 

『タリスマン(下)』THE TALISMAN vol.U〈新潮文庫キ−3−9〉

 共著:ピーター・ストラウブ

 訳:矢野浩三郎/カバー:佐野一彦/発行:1987725

この世界の向う側には、背中合わせにもう一つの世界がある。そこは科学ではなく魔法の支配する世界である。ジャックの母は向う側では女王で、やはり死の床にあるが、生命を救えるのはタリスマンだけだ。ジャックはどうしてもタリスマンを手に入れようと思う。2つの世界を跳躍しながら、西海岸への辛い旅を続けるジャック――童心を失わない大人たちへのノスタルジアの贈り物。

 

『ブラック・ハウス(上)』BLACK HOUSE〈新潮文庫キ−3−33

 共著:ピーター・ストラウブ

 訳:矢野浩三郎/カバー:サノ・カズヒコ/発行:200421

LA市警の敏腕刑事ジャックは、辞職してウィスコンシン州の田舎町に移り住もうとしていた。折しも町では、食人鬼フィッシャーマンによる少年少女誘拐事件が続発。事件の背後にある不可恩議な現象を探るうちに、ジャックは、20年前に母親の命を救うために旅立った異界からの呼び声を聞くことに――。稀代の語り部コンビが『タリスマン』に次いで贈る畢生のダーク・ファンタジー!


短篇集


『骸骨乗組員』SKELTON CREW〈扶桑社ミステリー キ1-1

 訳:矢野浩三郎・他/カバー:富永 寿/発行:1988519

「霧のなかに何かいるぞ! 何かがジョン・リーをさらっていった! 何かが――」七月十九日の夜、メイン州西部全域はかつてない激しい雷雨に見舞われた。しかし、嵐の後に襲ってきた“霧”こそが真の恐怖だった。濃密な“霧”は街をおおいつくし、住民をスーパーマーケートに閉じ込めてしまう。極限状況からの脱出を試みる人々の動揺と冒険を描く中編「霧」。シカゴのギャングたちの結婚式で演奏したジャズ・バンドの災難「ウェディング・ギグ」など、恐怖小説の第一人者がいま、異次元世界への扉を開く!

 収録作品

·          「序文」スティーヴン・キング

訳:矢野浩三郎

·          「握手しない男」 The Man Who Would Not Shake Hands

訳:山本光伸

·          「ウェディング・ギグ」 The Wedding Gig

訳:山本光伸

·          「カインの末裔」 Cain Rose up

訳:松村光生

·          「死神」 The Reaper's Image

訳:松村光生

·          「ほら、虎がいる」 Here There Be Tygers

訳:松村光生

·          「霧」 The Mist

訳:矢野浩三郎 

『闇の展覧会@』所収(訳:矢野浩三郎)

 

『神々のワード・プロセッサ』SKELTON CREW〈扶桑社ミステリー キ1-2

 訳:矢野浩三郎・他/カバー:富永 寿/発行:1988519

事故で死んだジョナサンが伯父リチャードのために作ったワード・プロセッサ。それは一見、なんの変哲もないワープロだったが、その機械の中にジョナサンは、ほんの少し、普通とは違う機能を組みこんでいた――。不思議な力をもったワード・プロセッサを手に入れた男の運命を描いた表題作「神々のワード・プロセッサ」。テレポートされる少年の恐怖を描いたSF「ジョウント」、そして猿のシンバルの音にこめられた死の影「猿とシンバル」など、ホラーの王者キングの詩一編を含む恐怖と戦懐の六編。

 収録作品

·          「パラノイドの唄」 Paranoid : A Chant

訳:矢野浩三郎

·          「神々のワード・プロセッサ」 Word Processor of Gods

訳:矢野浩三郎

·          「オットー伯父さんのトラック」 Uncle Otto's Truck

訳:矢野浩三郎

·          「ジョウント」 The Jaunt

訳:大村美根子

·          「しなやかな銃弾のバラード」 The Ballad of Flexible Bullet

訳:山本光伸

·          「猿とシンバル」 The Monkey

訳:深町眞理子

『ミステリマガジン340号』掲載(「猿」イラスト:山野辺進)

猿がシンバルを鳴らすたびに忌まわしい死が……(キャプション)

 

『ミルクマン』SKELTON CREW〈扶桑社ミステリー キ1-3

 訳:矢野浩三郎・他/カバー:富永 寿/発行:1988519

朝もやのなか、どこからともなく不思議な牛乳配達がやってくる。配達するのは青酸カリやベラドンナ入りの牛乳だ。幻想的なショート・ストーリーの表題作。近道探し、抜け道探しに熱中するトッド夫人はついに地図上の直線距離より短い道を発見した!――しかしそれは木々が怪しくざわめき見たこともない動物がひそむ異世界だった――「トッド夫人の近道」。過去を回想しながら死んでいく老婦人ステラのまえにあらわれ、彼女を優しく死後の世界へと誘う死者たちの美しい幻影「入り江」。秋のだれもいない保養地の湖で大学生たちをひとり、またひとりと襲う怪物の静かな恐怖「浮き台」。ヒッチハイク中の青年の目の前にあらわれ、彼を殺人へと駆り立てる謎の女「ノーナ」など、モダン・ホラーの王者キングが独自の幻想世界を妖しく描いた傑作短編集『スケルトン・クルー』完結編。

 収録作品

·          「ミルクマン 1 (早起配達) Morning DeliveriesMilkman 1

訳:矢野浩三郎

·          「ミルクマン 2 (ランドリー・ゲーム) Big Wheels : A Tale of the Laundry GameMilkman 2

訳:矢野浩三郎

·          「トッド夫人の近道」 Mrs.Todd's Shortcut

訳:山本光伸

·          「浮き台」 The Raft

訳:田村源二

·          「ノーナ」 Nona

訳:田村源二

·          「ビーチワールド」 Beachworld

訳:山本光伸

·          「オーエンくんへ」 For Owen

訳:矢野浩三郎

·          「生きのびるやつ」 Survivor Type

訳:田村源二

·          「おばあちゃん」 Gramma

訳:山本光伸

·          「入り江」 The Reach(Do the Dead Sing ?)

訳:山本光伸

 

『深夜勤務』NIGHT SHIFT〈扶桑社ミステリー キ1-4

 訳:高畠文夫/カバー:富永 寿/発行:1988519

一年前に兄を殺した不良少年たちが、当時の姿のままで転校してきた! 高校数師を脅かす悪夢「やつらはときどき帰ってくる」。腐ったピ−ルを飲んで怪物と化した父親を描く「灰色のかたまり」、血の味に目覚めたクリーニング工場の機械が起こした惨劇「人間圧搾機」、宇宙飛行士の手の中に寄生した異星生物「やつらの出入り口」。恐怖小説の先達ラブクラフトの暗黒世界に挑戦した「呪われた村〈ジェルサレムズ・ロット〉」など、鬼才キングが若さと才能のすべてをぶつけた傑作短編集「ナイトシフト」、ここに登場!

 収録作品

·          「紹介のことば」 Introduction  ……ジョン・D・マクドナルド

·          「はしがき」 Foreword

·          「地下室の悪夢」 Graveyard Shift  

·          「波が砕ける夜の海辺で」 Night Surf  

·          「やつらの出入口」 I am the Doorway  

『スターシップ』所収(「帰ってきた男」訳:深町眞理子)

·          「人間圧搾機」 The Mangler

·          「子取り鬼」 The Boogeyman

·          「灰色のかたまり」 Gray Matter

·          「戦場」 Battleground

·          「トラック」 Trucks

『死のドライブ』所収(訳:野村芳夫)

·          「やつらはときどき帰ってくる」 Sometimes They Come Back

·          「呪われた村<ジェルサレムズ・ロット>」 Jerusalem's Lot

 

『トウモロコシ畑の子供たち』NIGHT SHIFT〈扶桑社ミステリー キ1-5

 訳:高畠文夫/カバー:富永 寿/発行:1988521

〈ネブラスカで一番素敵な町ガトリン・人口5431〉しかし、そこは大人が一人もいない奇妙なゴーストタウンだった。この町に足を踏み入れた中年夫婦の恐怖を描いた表題作。超高層ビルの縁を一周できるかどうかの賭けに挑む『超高層ビルの恐怖』。昼下がりの惨事を描いた『芝刈り機の男』など、恐怖のなかにブラック・ユーモアが光る魔術師キングの傑作短編集『ナイトシフト』の後半部。巻末にキングを愛する作家新井素子による、「スティーヴン・キングについての、ま、いわばエッセイみたいなもの」を付す。

 収録作品

·          「超高層ビルの恐怖」 The Ledge 

·          「芝刈り機の男」 The Lawnmower Man

·          「禁煙挫折者救済有限会社」 Quitters,Inc

·          「キャンパスの悪夢」 I Know What You Need 

·          「バネ足ジャック」 Strawberry Spring 

·          「トウモロコシ畑の子供たち」 Children of the Corn 

·          「死のスワンダイヴ」 The Last Rung on the Ladder 

·          「花を愛した男」 The Man Who Loved Flowers 

·          「<ジェルサレムズ・ロット>の怪」 One for the Road 

·          312号室の女」 The Woman in the Room

 

『幸運の25セント硬貨』EVERYTHING'S EVENTUAL II〈新潮文庫キ−3−36

 訳:浅倉久志・他/カバー:唐仁原教久/発行:200461

ベッドの枕に置かれた封筒。中には祝福の手紙(「きみはついてるな!」)と25セント硬貨。チップとも呼べない少額すぎるそのコインが、ホテルのメイドにもたらした幸運とは……市井の普通の人間に訪れた特別な瞬間を、名人芸の手業で描いた標題作ほか、天才キングが十年をかけて、瞬間瞬間の全精力を傾注して彫琢した傑作揃い、意外な結未ばかりの全七篇。全篇キング自身の解説つき。

 収録作品

訳:浅倉久志

訳:風間賢二

訳:白石 朗

『999−妖女たち−』にも所収

訳:白石 朗

『ゴーサム・カフェで昼食を』にも所収

訳:池田真紀子

訳:風間賢二

訳:池田真紀子


短篇


「夜の虎」The Night of the Tiger 

 『S‐Fマガジン272号』掲載(訳:深町眞理子/イラスト:南 陽子)

 その嵐の夜、何が起ったのか……『シャイニング』の作者がおくる怪異譚(キャプション)

 

「箱」The Crate 

 『S‐Fマガジン355号』掲載(訳:深町眞理子/イラスト:佐治嘉隆)

 その箱はいつからそこにあったのか――長い眠りを破られた魔性の箱が牙を剥く(キャプション)

 

「ポプシー」 Popsy

 『ミステリマガジン388号』掲載(訳:山田順子/イラスト:門坂 流)

 迷子の男の子に迫る影(キャプション)

 

「ラプラタの水」The End of the Whole Mess

 『Omni日本版59号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:Rudolf Hausner

わたしは作家のハワード・ホーノイ。4時間前、弟を銃で殺したばかりだ。弟はひょっとしたら救世主となりえたかもしれなかったのに……。天才ともいえる弟ロビーが発見した“鎮静剤”についてわたしの脳が耐えられるだけ語り続けよう(キャプション)

 

「ワトスン、事件を解決す」 The Doctor's Case 

 『シャーロック・ホームズの新冒険(下)』所収(訳:坂口玲子)

 

「リプロイド」The Reploids 

 『スニーカー』所収(訳:吉野美恵子)

 

「スニーカー」Sneakers 

 『スニーカー』所収(訳:吉野美恵子)

 

「献辞」Dedication 

 『スニーカー』所収(訳:柿沼瑛子)

 

「ナイト・フライヤー」The Night Flier  

 『ナイト・フライヤー』所収(訳:浅倉久志)

 

「レベッカ・ポールソンのお告げ」The Revelations of 'Becka Paulson 

 『レベッカ・ポールソンのお告げ』所収(訳:大久保 寛)

 

「第四解剖室」Autopsy Room Four  

 『サイコ』収録(訳:白石 朗)

 

「いかしたバンドのいる街で」You Know They Got a Hell of a Band 

 『ショック・ロック』所収(訳:白石 朗)

 

「魔性の猫」The Cat From Hell

 『魔法の猫』所収(訳:白石 朗)

 『魔猫』所収(『猫と殺し屋』訳:冬川 亘)

 

「ホーム・デリヴァリー」Home Delivery 

 『死霊たちの宴(上)』所収(訳:夏来健次)

 

「エルーリアの修道女」The Little Sisters of Eliria 

 『伝説は永遠に1』所収(訳:風間賢二)


その他


「女性を死ぬほど怯えさせる方法」

 エッセイ

 『ミステリマガジン352号』掲載(訳:佐宗鈴夫)