デーモン・ナイト〈Damon Knight


短篇集


『ディオ』DIO〈青心社SF2002

 編:大野万紀/カバー:岩崎政志/発行:1982430

人々は永遠の若さを保ち、もはや「死」という言葉さえ忘れ去られた世界。そんな世界の中で、ふとしたことからただ一人、年老いて死んでゆかねばならない運命を背負った男の哀歓を描いた表題作「ディオ」。地球に潜入した火星人がニューヨークの街に巻き起こす大混乱をユーモアタッチで描いた「あの火星人をつかまえろ」など。本邦初訳の7編と作品リストを合わせて収録。名アンソロジストでもあるナイトが絶妙のストーリーテリングで贈るSF好短編集。

 収録作品

·          「目には目を…」 An Eye for A What?

訳:宮城博

·          「あの火星人をつかまえろ」 Catch that Martian

訳:水穂悠

·          「四身一体」 Four in One

訳:栗栖麻紀

·          「壷の中の男」 Man in The Jar

訳:辻睦彦/栗栖麻紀

·          「時を駆ける」Extempore  

訳:阿部 寿/大野万紀

·          「何なりと御質問を」 Ask Me Anything

訳:英保未来

·          「ディオ」 Dio

訳:大野万紀


短篇


「人類供応法」To Serve Man 

 『ギャラクシー(上)』所収(「人類供応のしおり」訳:矢野 徹)

 『クレージー・ユーモア』所収(訳:矢野 徹)

 『SFマガジン・ベストNo.2』所収(訳:小泉太郎)

 『ミステリーゾーン3』所収(「人類饗応法」訳:矢野浩三郎)

 『S‐Fマガジン22号』掲載(訳:伊沢 治/イラスト:中島靖侃)

人は見かけによらぬもの――よその惑星からやってきたその人三豚七の化物の献身的なサーヴィスは、気味が悪いほどだった(キャプション)

 

「楽園への切符」Ticket to Anywhere

 『S‐Fマガジン68号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:?)

世界中が、狂人に満ちていた。彼はただ一人の正気の人間だった!(キャプション)

 

「異星人ステーション」Stranger Station

 『SFベスト・オブ・ザ・ベスト(上)』所収(訳:浅倉久志)

 『S‐Fマガジン109号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:金森 達)

暗黒の中に孤独な回転を続ける異星人ステーション――そこを20年に1度交易のため訪れる異星人の真の目的は何か?(キャプション)

 

「むかしをいまに」Backward, O Time

 『S‐Fマガジン127号』掲載(訳:牟礼一郎/イラスト:岩淵慶造)

人はだれも、時の流れに逆らって生きることはできない。たとえ時が逆流しようとも(キャプション)

 

「王者の祈り」The Country of the Kind

 『S‐Fマガジン147号』掲載(訳:山本光伸/イラスト:金森 達)

人はなぜ彼の姿を見て恐怖するのか? 乱暴狼藉の限りをつくす彼の心の内に生じたものは?(キャプション)

 

「男と女」Not With a Bang

 『S‐Fマガジン159号』掲載(訳:小杉 泰/イラスト:斎藤和明)

疫病と放射能に全地上がおおわれた中を偶然生き残った一組の男女。しかし、現代のアダムとイヴには、エデンの園は用意されていなかった!(キャプション)

 

「アイ・シー・ユー」I See You

 『タイム・トラベラー』所収(訳:浅倉久志)

 『S‐Fマガジン236号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:千葉たかし)

 

「バベル2」Babel U

 『S‐Fマガジン297号』掲載(訳:冬川 亘/イラスト:天野喜孝

異次元からの愉快な客と意気投合したあげくは……言語に絶する大事件のてんまつ(キャプション)

 

「輪舞」La Ronde

 『S‐Fマガジン321号』掲載(訳:岡部宏之/イラスト:福留朋之)

記憶を失った男が廃屋で見たものは?――物語は物語を生み、そしてまた……(キャプション)

 

「心にひそむもの」The Analogues

 『S‐Fマガジン585号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:北見 隆)

犯罪性向にある人間を、行動の直前で抑止する新療法が開発されるが……(キャプション)

 

「吸血鬼はどこにも」 Eripmaw

 『ミステリマガジン185号』掲載(訳:清水 冴)

 

「神の鼻」God's Nose

 『ミステリマガジン349号』掲載(訳:嵯峨静江/イラスト:河原まり子)

それはとても大きい(キャプション)

 

「永遠」Forever

 『Omni日本版19号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:James Marsh

ふとしたことで発見された生命の霊薬。おかげで人間は滅多なことでは死ななくなり、世界はバラ色に輝くかに見えたが……。予想外の皮肉な世界の終末を、不思議なやさしさをこめて描く、デーモン・ナイトの傑作短篇登場!(キャプション)

 

「早熟」Special Delivery

 『世界ユーモアSF傑作選2』所収(訳:酒匂真理子)

 

「おみやげはこちら」 The Big Pat Boom

 『ふしぎの国のレストラン』所収(訳:浅倉久志)

 

「最後の審判」Shall the Dust Praise Thee?

 『三分間の宇宙』所収(訳:鎌田三平)

 

「吸血鬼」Eripmav

 『三分間の宇宙』所収(訳:鎌田三平)

 

「寸法通りの女」Maid to Measure

 『三分間の宇宙』所収(訳:岡部宏之)

 

「人形使い」The Handler

 『SFベスト・オブ・ザ・ベスト(下)』所収(訳:伊藤典夫)

 

「黄金律」Rule Golden 

 『SF戦争10のスタイル』所収(訳:谷口高夫)

 

「虎に乗る」Tiger Ride

 共著:ジェイムズ・ブリッシュ

 『1ダースの未来』所収(訳:浅倉久志)

 

「無辺への切符」Ticket to Anywhere

 『スペースマン』所収(訳:伊藤典夫)

 

「死刑宣告」Auto-Da-Fe

 『幻想の犬たち』所収(訳:中村 融)

 

「仮面」Masks

 『影が行く』所収(訳:中村 融)


アンソロジー


「ザ・ベスト・フロム・オービット ()The Best from OrbitNW-SFシリーズ5

 訳:浅倉久志・他/カバー:?/発行:1984831

オレゴン州の砂漠で、一人の少年が死体となって発見された。その付近には産出するはずのない鉱石を持って。それから十年余りの後、調査隊に参加した青年地質学者がその砂漠に見出したものは――リチャード・マッケナ「秘密の遊び場」66年ネビュラ賞受賞/sRNA因子と呼ばれる物質をサルに投与しての知能促進実験はようやく効果を現わしはじめていた。しかし、その薬剤はまた、密かに人間にも用いられていた――ケイト・ウイルヘルム「計画する人」68年ネビュラ賞受賞/細胞を破壊し、人間と高等猿類だけにしか作用しない、“きれいな”生化学薬剤MR、これによって、ある日、霊長類はあっけなく全滅した。ただ一組の男女を残して――リチャード・ウィルスン「世界の母」68年ネビュラ賞受賞。『オービット』に掲載された作品が数々の賞を取ったことを私は誇りに思っているが、それ以上に誇らしいのは、作家たちがそれぞれベストの作品を寄せてくれたことだ――デーモン・ナイト。『オービット』は1966年から刊行されたオリジナル・アンソロジイ・シリーズで確たる文学=SF親を持つナイトによって厳選されたこのシリーズの前衛的・尖鋭的・攻撃的な作品群はSF界に多大の影響を及ぼした。本書は、その1〜10巻の掲載作品の中から更に28篇を選んだ文字通りの傑作集で“新しい波”到来以後のアメリカにおける最もラディカルなSFシーンの断面を展望させてくれる。

 収録作品

·          「前書に類するもの」A Sort of Introduction ……デーモン・ナイト

·          「秘密の遊び場」……リチャード・マッケナ

·          「ここにルーリーが」……アリスン・ライス

·          「ドクター」……シオドア・L・トーマス

·          「ベイビイ、きみはすばらしかった」……ケイト・ウイルヘルム

·          「町かどの穴」……R・A・ラファテイ

·          「〈黒髭〉の女」……ジョアナ・ラス

·          「世界の母」 ……リチャード・ウイルスン

·          「ダイヤモンドは洗うべからず」……フィリップ・ホセ・ファーマー

·          「計画する人」 ……ケイト・ウイルヘルム

·          「取り換え子」……ジーン・ウルフ

·          「憑きもの」……ロバート・シルヴァバーグ

·          「ガラスの小鬼が砕けるように」……ハーラン・エリスン

·          「時間機械」……ラングドン・ジョーンズ

·          「わが家の異星問題」……キャロル・カー 

※『ザ・ベスト・フロム・オービット ()』は未刊


その他


「サイエンス・フィクションとは何か?」What is Science Fiction ?

 評論

 『別冊・奇想天外4号』掲載(訳:白川星紀)

 

「驚異の追求」In Search of Wonder

 評論

 『別冊・奇想天外4号』掲載(訳:浅倉久志)