ジョージ・R・R・マーティン〈George R. R. Martin〉
共著:リサ・タトル
訳:神鳥統夫/カバー:青木一夫/発行:1982年6月25日
嵐の吹き荒れる多島海世界ウィンドヘブン。そこには遭難した宇宙船の乗員の子孫が無数の島にちらばって暮らしていた。人びとは宇宙船の強靭な金属の帆でハンググライダーのような〈翼〉を作り、濃密な大気の中を自由に飛びまわっていた。危険な航海に代って、島と島とのあいだの連絡を保つ唯一の手段として、翼は貴重な財産なのだ。このかけがえのない翼は世襲制であり、〈翼人〉と呼ばれるエリート階級が独占していた。貧しい漁師の娘マリは、跡継ぎのいない軍人の養女として飛行訓練を積んでいたが、弟が生まれたために翼をあきらめざるをえなかった。しかし、成長した義弟コールは飛行を恐れる心優しい詩人で姉に翼をゆずり、歌手になることを夢みていた。一度は断ち切られた大空への夢が再燃する……マリの胸は高鳴るが、彼女の前に〈翼人の掟〉が大きく立ちふさがった。因襲と闘うひとりの女性の生涯を描きながら、人類の永遠の夢、自由への象徴である飛行への憧れを謳いあげるロマンチックSFの傑作。
『フィーヴァードリーム(上)』FEVER DREAM〈創元推理文庫F800−45〉
訳:増田まもる/カバー:永田千秋/発行:1990年11月9日
いったいジョシュア・ヨークとは何者なんだ。船長のアブナーは舵を握りながら思った。事故で持ち船を失った自分に共働経営の話をもちかけ、莫大な資金を出してこの壮麗な蒸気船フィーヴァードリーム号を建造させた。ミシシッピ川での船旅がしたい、と言う。そのくせ昼間は船室に閉じこもったきり、姿を見せるのは夜だけだ。何が目的なのか。……アブナーはまだ知らない。ジョシュアが仲間の吸血鬼を率いた血の支配者であることを!
『フィーヴァードリーム(下)』FEVER DREAM〈創元推理文庫F800−46〉
訳:増田まもる/カバー:永田千秋/発行:1990年11月9日
ジョシュアの目的はただひとつ。吸血鬼一族を呪われた血の渇きから解放し、人間と共存すること。蒸気船を造らせたのも、ミシシッピ川沿岸に散った同胞を集めるためだ。だがいまひとりの血の支配者、邪悪の化身にして一族の王たらんとするダモン・ジュリアンが、配下とともにフィーヴァードリーム号に迫りつつあった。はたして、吸血鬼一族に救世主は現われるのか!? 吸血鬼同士の、そして吸血鬼と人間の、壮絶な闘いと友情を描く大作。
タフの方舟〈TUF VOYAGING〉
『タフの方舟1 禍つ星』TUF VOYAGING〈ハヤカワSF1511〉
訳:酒井昭伸/カバー:末弥 純/発行:2005年4月30日
付近の惑星に周期的に災厄を撒き散らす謎の星、〈禍つ星〉。そこに赴けば、誰もが巨万の富と絶対的な力を手にできるという。その秘密を追う学者に雇われた宇宙商人ハヴィランド・タフは、サイバー技術者、用心棒ら、いずれも劣らぬ曲者の五人と現地へ向かう。だが、彼らを待ち受けていたのは、超巨大宇宙船〈方舟〉号からの思いもよらぬ攻撃だった! 表題作ほか、宇宙一あこぎな商人タフの冒険を描く連作集、待望の第一弾。
収録作品
『S‐Fマガジン584号』掲載(前篇)
その星には、巨万の富を生む何かがあるという。タフら六人は〈禍つ星〉へと向かう(キャプション)
『S‐Fマガジン585号』掲載(後篇)
巨大な胚種船〈方舟〉号に侵入を果たしたタフら6人は、その心臓部へと向かう(キャプション)
『タフの方舟2 天の果実』TUF VOYAGING〈ハヤカワSF1516〉
訳:酒井昭伸/カバー:末弥 純/発行:2005年5月31日
あるレストランで、暴漢に襲われた宇宙商人ハヴィランド・タフ。その襲撃者の星では、モーセを名乗る宗教的煽動家が“十戒”を模した環境戦争を仕掛けているという。その共謀者との疑惑を晴らすべく、宗教家と対決するタフを描く「わが名はモーセ」、トリー・ミューンがポートマスターを務める、慢性的な人口問題を抱えた惑星ス=ウスラムに環境エンジニアリングを試みる「タフ再臨」他、全四篇を収録する連作集・完結篇
収録作品
『SFマガジン561号』掲載(イラスト:中村 亮)
とびきり獰猛で狂暴な魔獣はいかが? 宇宙一阿漕な商人ハヴィランド・タフ登場!(キャプション)
『S‐Fマガジン499号』掲載(イラスト:末弥 純)
モーゼを騙る輩を懲らしめろ――宇宙一阿漕な商人ハヴィランド・タフ、本邦初見参!(キャプション)
氷と炎の歌〈A SONG OF ICE AND FIRE〉
『七王国の玉座(上)』A GAME OF THRONES〈早川書房〉
訳:岡部宏之/カバー:目黒詔子/発行:2002年11月15日
季節のバランスが崩れ、夏と冬ばかりが何年も続く「七つの王国」。かつての王ターガリエン家を退位させてから、スターク家、バラシオン家、ラニスター家ら王国の貴族たちは不安定な休戦状態を保ってきた。ところが、現在の王ロバート・バラシオンが幼なじみのエダード・スタークに補佐役「王の手」を任命してから状況は一変する。首都キングズランディングで渦巻く王権を巡る貴族たちの陰謀は、エダードとスターク家の子供たちを次第に巻きこんでゆく。一方、南方の草原では「ドラゴンの子孫」を名乗るターガリエン家の末裔が騎馬民族と結託して、玉座の奪回を狙っていた。また王国の北側を守っている「壁」の向こうでは、人知を超えた邪悪な力が蠢き出し、七王国に長く厳しい「冬」の予感が漂い始める……。ローカス賞受賞の大河ファンタジイ〈氷と炎の歌〉、ついに日本上陸!
『七王国の玉座(下)』A GAME OF THRONES〈早川書房〉
訳:岡部宏之/カバー:目黒詔子/発行:2002年11月15日
大狼をともなって「七つの王国」各地に散ったスタータ家の子供たち。サンサとアリアの姉妹は、「王の手」に任命された父エダードに連れられ、首都キングズランディングに赴く。長子ロブは、プラン、リコンとともに、領地ウィンターフェルにとどまる。そして、白い大狼を連れた私生児ジョンは、極北の黒の城に向かい、王国を北方勢力から守る夜警団に加入した。前任の「王の手」殺害問題を解き明かそうとするうち、王家に関するある重大な秘密に行き当たったエダード。だが貴族たちの思惑入り乱れる中、彼の上に過酷な事件が次々と降りかかる! 「七つの王国」の玉座の行方は、そしてスターク家の人々の運命は、果たして? 大ベストセラーとなったファンタジイ・シリーズ、瞠目の第一弾。
『放浪の騎士−七つの王国の物語−』The Hedge Knight
『伝説は永遠に2』所収(訳:岡部宏之)
短篇集
『サンドキンキングズ』SANDKINGS〈ハヤカワSF562〉
訳:安田 均・風見 潤/カバー:野中 昇/発行:1984年6月30日
風変わりな宇宙生物を購入しては、それを友人に見せびらかすのが趣味のサイモン・クレスは新たなコレクションを物色中、初めての店でかなり奇妙な生物を見つけた。指の爪ぐらいの大きさ、6本の手足、3対の小さな目のまるで昆虫のような生物――それがサンドキングズだった。集合意識により一団となって自分たちの城砦を作り、さらには城砦同士で戦争をするほどの知能を持つ。しかも飼い主を神として崇拝というのだが……ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞の表題作他、壮大な宇宙史を背景に鮮やかで魅力的な語り口で描きだした、現代SFの旗手マーティンの華麗なる世界!
収録作品
訳:風見 潤
『S‐Fマガジン275号』掲載(イラスト:岩淵慶造)
訳:風見 潤
訳:安田 均
訳:安田 均
訳:安田 均
『S‐Fマガジン300号』掲載(イラスト:天野喜孝)
訳:安田 均
『天使の卵』にも所収
訳:安田 均
『S‐Fマガジン275号』掲載(イラスト:横山 宏)
短篇
『世界SF大賞傑作選8』所収(訳:谷口高夫)
『S‐Fマガジン214号』掲載(訳:谷口高夫/イラスト:金森 達)
心を持たぬ寄生体――グリーシュカ。“すべての者を召す”その神を崇めいけにえすべての道を取る〈自殺宗教〉に地球人たちは次々と帰依し始めた……(キャプション)
『ナイトフライヤー』Nightflyers
『S‐Fマガジン289号』掲載(「前篇」訳:安田 均/イラスト:天野喜孝)
『S‐Fマガジン290号』掲載(「後篇」訳:安田 均/イラスト:天野喜孝)
『針男』The Needle men
『S‐Fマガジン303号』掲載(訳:冬川 亘/イラスト:横山 宏)
ひっそりと消えてゆく貧しい黒人たち。そして現代に語り継がれる針男の伝説……(キャプション)
『逃走』The Runners
『S‐Fマガジン310号』掲載(訳:冬川 亘/イラスト:金森 達)
謎の追跡者に怯え、一時の安らぎも許されぬ逃亡の日々をおくる男は……(キャプション)
『モンキィ・トリートメント』The Monkey Treatment
『S‐Fマガジン322号』掲載(訳:風見 潤/イラスト:浅賀行雄)
肥満でお悩みの方のための画期的なダイエット方法、しかしてその実体は……(キャプション)
『忘れえぬメロディ』Remembering Melody
『S‐Fマガジン342号』掲載(訳:小尾芙佐/イラスト:深井 国)
旧友のメロディが訪ねてきた。“昔なじみは最良の友”とはいうけれど……(キャプション)
『この灰にけぶる塔』This Tower of Ashes
『S‐Fマガジン379号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:天野喜孝)
わたしは塔に住んでいる。森の奥に立つ、この、灰にけぶる塔に……(キャプション)
『夜明けとともに霧は沈み』With Morning Comes Mistfall
『S‐Fマガジン423号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:門坂 流)
霧の中に伝わる異形の伝説――鬼才が異星を舞台に描き出す幽玄さに満ちた情景(キャプション)
『……ただ一日の昨日とひきかえに』"…For a Single
Yesterday"
『S‐Fマガジン534号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:シブヤユウジ)
キースはぼくらの記憶だった。夢と孤独に満ちた喪われた過去の……(キャプション)
『アイスドラゴン』The Ice Dragon
『S‐Fマガジン584号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:田中 光)
少女はどの季節よりも冬が好きだった。どこからかアイスドラゴンがやってくる冬が……(キャプション)
『〈喪土〉に吼ゆ』In the Lost Lands
『S‐Fマガジン584号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:加藤俊章)
〈灰色のアリス〉はいかなる依頼も断ることなく、あらゆる願いを叶えるというが……(キャプション)
『ヒーロー』The Hero
『S‐Fマガジン584号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:加藤直之)
二十年間にわたり、最前線の強襲部隊兵士として戦ってきた男が望んだものとは……(キャプション)
『グラス・フラワー』The Glass Flower
『S‐Fマガジン600号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:田中 光)
この花はつねにそばにあった。幾多の出会いと別れを重ね、すべてを捨て去った今まで……(キャプション)
『FTA(超ア速)』FTA
『三分間の宇宙』所収(訳:小隅 黎)
『サン・ブレタへの出口』The Exit to San Breta
『世界カーSF傑作選』所収(訳:安田 均)
『スニーカー』所収(訳:宮脇孝雄)
『七たび戒めん、人を殺めるなかれと』And Seven Times Never Kill Man
『20世紀SF4』所収(訳:酒井昭伸)
ワイルド・カード〈WILD CARD〉
『大いなる序章(上)』所収(訳:山岸 真)
序幕『ワイルド・タイムス――戦後時代の口承史』より Prologue
幕間一『赤いエース、暗黒の時代』より Interlude One
『大いなる序章(上)』所収(訳:黒丸 尚 )
幕間二《ニューヨーク・タイムズ》紙より Interlude Two
幕間三『ワイルド・カード・シック』トム・ウルフ Interlude Three
幕間四『ジョーカータウンの恐怖と厭気』より Interlude Four
幕間五『ワイルド・カードの三十五年間――回顧』より Interlude Five
『大いなる序章(下)』所収(訳:黒丸 尚)
『底冷え』Winter's
Chill
『宇宙生命襲来(上)』所収(訳:山岸 真)
ジューブ1〜2〈Jube: One to Four〉
『宇宙生命襲来(上)』所収(訳:黒丸 尚)
ジューブ5〜7〈Jube: Five to
Seven〉
『宇宙生命襲来(下)』所収(訳:堺 三保)
その他
『まず触手を縫いつけろ(信用できるエイリアンの処方箋)』
エッセイ
『SFの書き方』所収(訳:小野田和子)