『一人だけの軍隊』FIRST BLOOD〈ハヤカワNV299〉
訳:沢川 進/カバー:スチル(映画『ランボー』)/発行:1982年11月30日
ケンタッキーの平和な田舎町を一人の男が訪れた。名前はランボー。ヴェトナム帰りの元グリーン・ベレー隊員だった。今は職もなく、放浪の旅を続けている。そんな彼を、町の警察署長ティーズルは留置しようと図る。ランボーの心が狂気の戦争へと引き戻されたのはその時だった。反射的にかみそりで警官の一人を切り裂き、拳銃を奪うや、付近の山中へ逃げこむ。ティーズルはただちに部下を率いて、怒りの追跡を開始した! 高度なゲリラ戦のテクニックを身につけた男と多数の警官隊との血みどろの死闘――白熱の大型ヴァイオレンス・アクション!
『トーテム』THE TOTEM〈ハヤカワNV〉
訳:喜多元子/カバー:生ョ範義/発行:1987年4月15日
事の始まりは、ひき逃げされたヒッチハイカーだった。男が死んでいたのは確かだった。救急隊員もそう言っていたし、検死医も自分で確認していた。だが、死体が安置されているはずの解剖台は空だった! 検死医は恐怖に震えあがった。そのとき、ドアが開かれ、裸の男がうなり声をあげながら近づいて来た……! スティーヴン・キングの『呪われた町』に刺激を受けたマレルが、小さな田舎町を襲う戦慄の日々を描いて、〈吸血鬼・人狼〉テーマに新機軸を打ち立てた傑作。
『廃墟ホテル』CREEPERS〈ランダムハウス講談社マ1−1〉
訳:山本光伸/カバー:山田博之/発行:2005年12月13日
忍びこむ者――廃墟のもつ魅力に取り憑かれた彼らと共に、新聞記者バレンジャーはかつての豪華ホテルに潜入した。畸形のネズミ、5本足のネコが棲まう建物を探索するうち、秘密の通路を発見! オーナーの大富豪、カーライルはそこから客室を覗いていたのだ。そして客室で起きた殺人、虐待といった惨劇の痕跡を保存したまま彼はホテルを閉鎖していた――その異常な光景を目にした瞬間、一行の背後に怪しい影が忍び寄る。
『トーテム[完全版](上)』THE TOTEM〈創元推理文庫157-02〉
訳:公手成幸/カバー:松山ゆう/発行:2006年3月24日
牧場主が見つけた雄牛の死骸が、地方都市ポッターズフィールドをゆるがす異常事態の発端だった。その死骸は無惨なまでに噛み裂かれていたが、内臓のひとつさえ食われた形跡がない。一体どんな野獣の仕業なのか? そして、検死をした老獣医師が謎の急死を遂げ、さらには行方不明の男が、雄牛同様噛み裂かれた死体となって発見される。次々起きる奇怪な事件に翻弄される警察署長スローター。一方、ニューヨークの雑誌記者ダンラップが、かつてこの町でヒッピーたちに君臨していたカリスマ、クイラーの足跡を追い、コミューン跡の廃墟で見たものは……? 改稿と短縮を余儀なくされたマレルの代表作、完全な形でここに復活!
『トーテム[完全版](下)』THE TOTEM〈創元推理文庫157-03〉
訳:公手成幸/カバー:松山ゆう/発行:2006年3月24日
野獣のように変貌した9歳の少年。雑誌記者ダンラップが恐れる、鹿のような枝角を頂く半人半獣の影。そして、感染者を狂わせる未知のウイルス……。奇怪な事件の起源は、23年前にクイラーが築いたヒッピーのコミューンにあるのか? スローター署長の奮闘もむなしく、殺戮の巷と化したポッターズフィールド。パニックのさなかに帰ってきたのは、かつてクイラーのもとに身を寄せ、それゆえに町を追われた男だった……。スローターの捜査を妨害し武装蜂起するパーソンズ市長。戦場と化した町と廃鉱。謎を秘めるコミューン跡地。拘束されたスローターたちに反撃の機は来るか? 恐怖とアクションに満ちたマレル入魂の大作!
短篇集
『苦悩オレンジ、狂気のブルー』BLACK EVENING〈柏艪舎〉
訳:定木大介/カバー:柏艪舎デザイン室/発行:2005年9月15日
世界中でもっとも読まれているエンターテインメント作家の一人、D・マレルが三十年にわたり書きためてきた中・短編を集めた読者待望の作品集。アメリカ・ホラー作家協会が選ぶブラム・ストーカー賞を受賞した作品を多数収録した全十六編は、すべてのミステリ・サスペンスファンに贈る衝撃の一冊!
収録作品
· まえがき
· 「滴り」The Dripping
· 「パートナー」The Partnership
『ミステリマガジン321号』掲載(「契約はおまかせ」訳:栗山康子/イラスト:つのださとし)
映画「ランボー」の原作者の“殺人契約”(キャプション)
· 「ブラックイブニング」Black Evening
· 「ひそやかな笑い声」The Hidden Laughter
· 「タイプライター」The Typewriter
· 「うかつな読者を陥れる罠」A Trap for the Unwary
· 「背後に絶えず聞こえるのは」But at My Back I Always Hear
· 「嵐」The Storm
『S‐Fマガジン355号』掲載(訳:猪俣美江子/イラスト:門坂 流)
突然の嵐――豪雨、雷鳴、稲妻。ひとりの男に振りかかった巨大な災厄(キャプション)
· 「贖罪」For These and All My Sins
· 「白と黒、それに一面の赤」Black and White and Red All Over
· 「マンボー・ジャンボー」Mumbo Jumbo
· 「ダマスコへの道」The Road to Damascus
· 「再来」Dead Image
· 「苦悩のオレンジ、狂気のブルー」Orange Is for Anguish, Blue Is for Insanity
『ナイト・フライヤー』所収(『オレンジは苦悩、ブルーは狂気』訳:浅倉久志)
· 「墓から伸びる美しい髪」The Beautiful Uncut Hair of Graves
· 「慰霊所」The Shrine
· あとがき
『真夜中に捨てられた靴』NIGHTSCAPE〈ランダムハウス講談社文庫マ1-2〉
訳:山本光伸/カバー:常松靖史/発行:2007年5月1日
深夜、決まって教会前に捨てられるひと揃いの靴。真新しい紳士靴やハイヒール――毎夜、靴を回収するうちに、やがて靴と犯人探しの虜になってしまった警官を描く表題作『真夜中に捨てられる靴』ほか、謎の箱を死守する南米の将校、若さを渇望する老脚本家、瀕死の父を冷凍保存する息子など、「妄執」をテーマに、狂気に堕ちていく主人公たちを描いた全8篇。エルロイ、キング、クーンツが絶賛する、マレルの奇妙な短篇集。
収録作品
· 「まだ見ぬ秘密」Remains To Be Seen
· 「何も心配しなくていいから」Nothing Will Hurt You
· 「エルヴィス45」Elvis 45
· 「ゴーストライダー」Front Man
· 「復活の日」Resurrection
· 「ハビタット」Habitat
· 「目覚める前に死んだら」If I Should Die Before I Wake
·
「真夜中に捨てられる靴」Rio Grande Gothic
『999−聖金曜日−』所収(「リオ・グランデ・ゴシック」訳:渡辺庸子)