ラリイ・ニーヴン〈Larry Niven


長篇


『インフェルノ−SF地獄篇−』INFERNO〈創元SF文庫65403

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:小隅 黎/カバー:加藤直之/発行:1978526

SF作家大会の宴会で、ホテルの窓に腰をかけ酒をひと壜飲みほす賭をして、地上八階から落ちて死んだ作家、それがわたしだ。そう、わたしは死んだはずだった……その死んだはずのわたしが目ざめたのは、荒涼とした原野のまんなかだった。男がひとりそばにいた。ここは地獄の玄関口だとその男はいう。かくして、この男を案内者に地獄めぐりの旅をはじめたわたしを待っていたのは、まさにダンテの地獄篇そのままの想像を絶した残酷絵図の世界だった! ニーヴン、パーネルの気鋭コンビが放つSF地獄篇!

 

『時間外世界』A WORLD OUT OF TIME〈早川書房 海外SFノヴェルズ〉

 訳:冬川 亘/カバー:鶴田一郎/発行:1979531

癌に冒された建築家コーベルは、治療法の発見を待つために冷凍睡眠に入った。だが、二百年の後、彼は突如何者かに呼び起こされた。しかも他人の体に! とまどうコーベルに、やがて事態は明らかにされる――この二百年後の地球を統治する〈国〉が、銀河系植民地化計画の宇宙飛行士を必要としているのだ。犯罪者の体に転移されたコーベルに自由な市民権などない。〈国〉の命令に背くことは死を意味するのだ。やがて、強制的に宇宙飛行士にされたコーベルの怒りは、次第に抑え難いものとなり、自由を得るために銀河系の中心へと逃走を自論む。そこを通り抜ければ、重力場に働く膨大なエネルギーの作用により、時空間が歪められて別の世界が開けるはずなのだ。ついにテスト飛行中、銀河系の中心に突入することにコーベルは成功した。だが、その彼を待ち受けていたのは、三百万年後の悪夢のような地球の姿だった! 昼と夜の周期は六年となり、大気はさながら焦熱地獄のよう。破壊された都市には死骸が散乱し、蛇の姿をした不気味な猫が這いずりまわる。しかも、この異様な世界を支配するのは、なんと年端もいかぬ子供たちであった……!?  久びさに現われたアメリカ本格SFの後継者が描く、ハード・サイエンスと奔放なイマジネーションが渾然一体となった恐るべき世界!

 

『悪魔のハンマー(上)』LUCIFER'S HAMMER〈ハヤカワSF392

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:岡部宏之/イラスト:鶴田一郎/発行:1980715

ティナ・ハムナーは上きげんだった。大富豪の遺産相続人であり、アマチュア天文学者であるハムナーは、長年の観測の結果、ついに新しい彗星を発見したのだ。彗星はハムナーともう一人の発見者の名まえをとり“ハムナー・ブラウン彗星”と名づけられた。だが、“彗星が地球にあたる確率は何千億分の一”という“常識”にもかかわらず、彗星は確実に衝突コースを進んでくる。やがて、それは“悪魔のハンマー”と呼ばれるようになり、地球へ大災厄をもたらす凶事の星となったのだった……70年代の最高傑作SFともいわれ、全米で大ベストセラーとなった大スペクタル巨篇!

 

『悪魔のハンマー(下)』LUCIFER'S HAMMER〈ハヤカワSF393

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:岡部宏之/イラスト:鶴田一郎/発行:1980715

彗星“悪魔のハンマー”の落下、それに伴う大津波、そして三超大国間相互のミサイル攻撃により、文明はついえさったかに見えた。だが、カリフォルニアの一隅、サンウォーキンには、世界でただ一基の原子力発電機が生き残っていた。一方、飢餓のために人肉食いにまで堕ちた人々は、一人の狂信者に扇動され、文明を破壊しつくそうと、原子力発電所におしよせてきたが……彗星落下後の荒廃した世界を舞台にくりひろげられる、さまざまな人間の生きざまを描いた壮大なドラマ――ニーヴンの卓抜したアイデアとパーネルの巧みなストーリーテリングが合体した全米ベストセラー!

 

『ドリーム・パーク』DREAM PARK〈創元SF文庫67701

 共著:スティーヴン・バーンズ

 訳:榎林 哲/カバー:岩崎政志/発行:1983325

コンピューターやホログラムなど21世紀科学の粋を集め、莫大な費用と人力を費やしてつくられた未来の遊園地〈ドリーム・パーク〉。そこでは家族向けの演し物から、〈競技者〉と呼ばれるセミプロたちが参加する大がかりな〈ゲーム〉まで、来園者を楽しませる趣向が盛りだくさんで、大人気を博していた。今しも大規模な〈ゲーム〉がスタートし、舞台裏では従業員たちの動きが慌しくなった。その晩、警備員の一人が殺害された。しかも犯人は〈ゲーム〉競技者の中にまぎれこんでいるらしい。保安部は緊張の度を高めた……ミステリSF巨編! 

 

『忠誠の誓い』OATH OF FEALTY〈ハヤカワSF551

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:峯岸 久/イラスト:鶴田一郎/発行:1984331

ロサンゼルスの街にひときわ高くそそり立つ巨大なテクノ・ビル〈トドス・サントス〉――テクノロジーの粋を結集し建設されたこの“完全環境都市”内には、25万人もの住民に完璧な生活を保証するため、住宅、商店街、オフィスなどあらゆるものが完備されていた。だが、多発する犯罪に悩まされるロサンゼルス市民や、環境保全論者たちにとって〈トドス・サントス〉は怨嗟の的にほかならない。対立はいやがうえにもエスカレートし、ついにはテロリストたちが厳重な警備網をくぐり〈トドス・サントス〉に潜入するにいたった! 人気絶頂の合作コンビが放つ、迫真のSFサスペンス。

 

『アナンシ号の降下』THE DESCENT OF ANANSI〈創元SF文庫67702

 共著:スティーヴン・バーンズ

 訳:榎林 哲/カバー:安田忠幸/発行:1986912

月周回軌道上の工場で作ったケーブルは、日本と韓国を結ぶ橋の建設になくてはならない物だった。このケーブルを落札したのは日本の大山建設だったが、入札に負けたブラジルの会社は、月から地球にケーブルを運ぶスペース・シャトル〈アナンシ〉を襲って大山建設を窮地に陥れ、一挙に合併吸収に持ち込もうと画策した。〈アナンシ〉にいどみかかる二隻のスペース・シャトル、そして宇宙服に身をかためた戦闘員たち。スペースシャトル同士の息詰まる戦いがくりひろげられる!

 

『降伏の儀式(上)』FOOTFALL〈創元SF文庫65404

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:酒井昭伸/カバー:末弥 純/発行:19881223

西暦2000年を目前にして、人類ははじめて地球外知的生物と直面させられた。土星の方角から地球に向かって、巨大な異星船が近づいてきたのだ。合衆国下院議員ウェズ・ドースンは、軌道上で異星人を出迎えることを大統領に進言、ソ連の宇宙ステーションに自ら乗りこんで歴史的瞬間を待った。だが異星人は、出会いを目前にしながら、地球側の発する問いかけに何の返答もよこさない。いったい彼らの目的は何なのか? 望むのは戦いか、それとも平和的交流か? 名コンビが贈る、地球侵略テーマの長編話題作! 

 

『降伏の儀式(下)』FOOTFALL〈創元SF文庫65405

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:酒井昭伸/カバー:末弥 純/発行:19881223

地球に攻撃をしかけてきた異星人は、つねに群れ単位で行動する群棲動物だった。この戦いで捕虜となったドースンたちは、およそ人類とかけはなれた思考様式を持つ彼らと、とまどいに満ちた生活を異星船の中ではじめる。いっぽう隕石爆弾によって地表のダムや幹線道路を破壊した異星人は、さらなる災厄を人類にもたらそうとしていた。彼らが地球にふりおろそうとする〈フット〉とは何か? 彼らは地球をどうしたいというのか? だが人類も、〈大天使〉と名づけた秘密兵器によって、捨て身の反撃を開始した!

 

『天使墜落(上)』FALLEN ANGELS〈創元SF文庫65408

 共著:ジェリイ・パーネル&マイクル・フリン〈Michael Flynn

 訳:浅井 修/カバー:加藤直之/発行:1997627

SFが「地球環境を破壊する科学の味方」と罵られ、世間から迫害されるようになって幾星霜。SFファンは世を忍んで細々と暮らしている。だが何よりも、科学の権化は軌道上の宇宙ステーション。彼らは地球と縁を切って久しい。ところが彼らの宇宙船が地上に墜落してしまった! 地球人に捕まれば八つ裂きだ。泡をくった彼らが助けを求めた先は――性懲りもなく地下活動を続ける、筋金入りのSFファンたちだった! 一度は政府をだしぬき、まんまと宇宙飛行士を奪取した彼らだったが……さしもの彼らも知らなかった、よもや追っ手の政府側に手の内を知る元SFファンがいようとは!

 

『天使墜落(下)』FALLEN ANGELS〈創元SF文庫65409

 共著:ジェリイ・パーネル&マイクル・フリン〈Michael Flynn

 訳:浅井 修/カバー:加藤直之/発行:1997627

地球に墜ちてきた宇宙飛行士たちを、無事に宇宙ステーションに帰してやること。それこそが、われらSFファンの使命である。とはいえ、宇宙開発が途絶して久しい今の時代に、どんな手があるのか? だが、逃げこんだ先の秘密のSF大会で、彼らはとある噂を耳にした。このアメリカのどこかに、今も飛行可能なロケットがあるというのだ! 全国に散らばったSFファンのネットワークが動きだす。この史上最大の作戦を制するのは、“環境の守護者”連邦政府か、それとも“科学の信奉者”SFファンか? SF界きってのベストセラートリオが放つ、前代未聞の近未来本格SF“ファンダム”小説!


『神の目の小さな塵(上)』THE MOTE IN GOD'S EYE〈創元SF文庫65401

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:池 央耿/カバー:加藤直之/発行:1978324

時は3017年。人類は銀河系の隅々にまで支配の手をのばし、統一と戦闘を繰返していた。帝国宇宙海軍の巡洋艦〈マッカーサー〉号で反乱軍の宇宙船との交戦から帰還したロデリック・ブレイン中佐は提督から艦長への昇進を言い渡され、艦の修理が終わりしだい首都星まで航行する任務に当たることになった。ある日、正体不明の宇宙船が〈マッカーサー〉号の前に現われ、人類に接触を求めてきた。果して彼らの目的は何か……? 現代アメリカSF界の話題を独占するニーヴン&パーネルの合作コンビによる超大作! 

 

『神の目の小さな塵(下)』THE MOTE IN GOD'S EYE〈創元SF文庫65402

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:池 央耿/カバー:加藤直之/発行:1978414

「ほら、あそこ」モート人が空の果ての一点の光を指さした。「迎えの宇宙船です。さあ、これからわたしたちの世界を案内しましょう」――〈マッカーサー〉号から離れた着陸艇が、人類世界からの最初の使節団を乗せて、モート母星に降下していった。はたしてモート人は敵か味方か? ハインラインが“人類の、知的宇宙生物とのファースト・コンタクトを描いた小説としては最高のできばえであり、わたしが今までに読んだSFの中でもおそらく最良の作品である”と絶賛した壮大な宇宙叙事詩いよいよ佳境へ!

  

『神の目の凱歌(上)』THE GRIPPING HAND〈創元SF文庫65410

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:酒井昭伸/カバー:加藤直之/発行:1998724

人類を凌ぐ高度な文明を有する異星種属、モーティー。3017年のファースト・コンタクト以来、人類帝国は彼らとの共存の道を模素しながらも、帝国宇宙進出を阻止すべく、唯一のジャンプ・ポイントの封鎖をつづけていた。次々と現れるモーティー船は、新手を駆使して艦隊封鎖の突破を試みている。ところが四半世紀を過ぎたころ、船が出てこなくなり、現れても無人船とおぼしき“張りぼて”ばかりが目につくようになった。モーティーは何をたくらんでいるのか? 『神の目の小さな塵』につづく、傑作字宙SF!

 

『神の目の凱歌(下)』THE GRIPPING HAND〈創元SF文庫65411

 共著:ジェリイ・パーネル

 訳:酒井昭伸/カバー:加藤直之/発行:1998724

異星種属モーティーは、人類帝国へ至る新たなジャンプ・ポイントの出現をいち早く掴んでいた! それは人類の予測より数万年も早い出来事だった。封鎖ももはやこれまで、ついに帝国は、第二次遠征隊をモートヘ派遣する。だがその宙域は、最初の訪問時の平和とはまるで違う、小惑星文明による職烈な新生ポイント争奪戦のさなかにあった……。極彩色の宇宙戦闘、真紅の太陽内の交戦シーン。ハードSFの雄による、超弩級スペースオペラ。巻末に、著者によるエッセイ「『神の目の小さな塵』合作ノート」を収録。

 

「死線」Reflex

 共著:ジェリイ・パーネル  

 『S‐Fマガジン505号』掲載(訳:酒井昭伸/イラスト:福留朋之)

 モート人との接触前夜に起こった、熾烈なる宇宙戦――『神の目の小さな塵』幻の一節(キャプション)


ノウンスペース・シリーズ


『プロテクター』PROTECTOR〈ハヤカワSF321

 訳:中上 守/カバー:鶴田一郎/発行:1979131

小惑星帯でモノポール採掘に従事しているブレナンは、トロヤ群で採掘中、謎の物体の接近を探知した。やがて、彼の目前に姿を現わしたのは、円筒と目玉と卵型の部分が八マイル間隔でつらなった異形の字宙船――人類はついに異星人と接触することになったのだ! しかしブレナンが目にした、おぞましい姿をした異星人は、その行動も、目的も、人類の想像の範囲をはるかに越えていた……ノウンスペース・シリーズの傑作長篇!

 

『太陽系辺境空域』TALES OF KNOWN SPACE〈ハヤカワSF348

 訳:小隅 黎/カバー:鶴田一郎/発行:1979615

海王星の軌道の外、太陽系辺境空域にあいついでおこる字宙船消失事件。貨物船が、軍用艦がいずこともなく姿を消す。はたして海賊のしわざか? これを冒険好きの連中が見すてておくわけがない。かくして一隻の宇宙船が太陽系辺境空域めざし、まっしぐらに進んでいく……最新の科学情報と独得の軽妙な語りくちで、宇宙航行をスリリングに描いた表題作をはしめ、金星上空で立往生してしまうサイボーグ宇宙船の頭脳と乗組員のやりとりを描く「地獄で立往生」など、ノウンスペース(既知空域)を舞台に、多彩な登場人物、種々の宇宙舶がくりひろげるさまざまなエピソード。

 収録作品

『無常の月』にも所収

『忘却の惑星』にも所収

『S‐Fマガジン100号』掲載(『立往生』訳:中上 守/イラスト:中島靖侃)

『無常の月』にも所収

『無常の月』にも所収

『S‐Fマガジン227号』掲載(イラスト:宮武一貴)

海王星軌道の外側、そこは太陽系の辺境空域。今、その空域に不可解な宇宙船消失が相次ぐ。自然現象、海賊、あるいは何者かの陰謀か……?(キャプション)

『三分間の宇宙』にも所収

 

『地球からの贈り物』A GIFT FROM EARTH〈ハヤカワSF359

 訳:小隅 黎/カバー:鶴田一郎/発行:1979915

地球をとおく離れたマウント・ルッキッザット星。地表は厚い有毒ガスで覆われ、惑星一の高峰〈山頂平原〉のみが居住可能なこの星では、権カ側による一方的な臓器移植が行なわれていた。安逸な生活を貪る乗員階級が、自らの長寿のために移民階級の臓器を使用していたのだ! 移民階級のマット少年のおじは、このシステムを支える政府に反逆し、追いつめられた末、〈山頂平原〉の崖から身を投げた。やがて成長したマット少年に、移民階級の解放グループ〈地球の子ら〉が接近してくる。おりしもラムロポット143号は、〈地球からの贈り物〉を携えて、この世界を訪れたが……。

 

『中性子星』NEUTRON STAR〈ハヤカワSF400

 訳:小隅 黎/カバー:鶴田一郎/発行:1980731

莫大な借金をかかえた宇宙船パイロットのベーオウルフ・シェイファーに、パペッティア人から耳寄りな話がもちこまれた。中性子星BVS=1を調査してくれれば、百万スターを支払うというのだ! そこで、シェイファーは調査機器を満載したゼネラル・プロダクツ社製の宇宙船で旅立ったが……ヒューゴー賞を受賞した表題作「中性子星」ほか、銀河の中心部探索をめぐる冒険をえがいた「銀河の〈核〉へ」など、八中短篇を収録

 収録作品

『世界SF大賞傑作選2』所収(訳:浅倉久志)

『S‐Fマガジン123号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:金森 達)

質量は太陽の約1.3倍もありながら、直系わずか11マイル、ぎっしりつまった縮退物質の塊である中性子星――それは未知の力で近づく人間を殺すのだ!(キャプション)

『20世紀SF3』所収

『S‐Fマガジン207号』掲載(イラスト:宮内保行)

莫大な報酬と好条件についさそわれて、核恒星系への旅を承知してしまった彼は、驚くべき秘密へと向って飛びだしてしまった(キャプション)

『ホークスビル収容所』所収

 

『プタヴの世界』WORLD OF PTAVVS〈ハヤカワSF506

 訳:小隅 黎/カバー:鶴田一郎/発行:1981228

身長四フィート、奇妙に曲がった四肢、つるっとした球形の頭――イルカたちが海底で発見した〈海の像〉は、古代のゴプリンさながらの様相を呈していた。いったい、これは……? 時間遅延フィールドに入った異星人ではないかと考えた物理学者のチームは、コンタクト・マンの出動を要請した。だが、コンタクトに成功したラリイ・グリーンバーグはめくるめく意識の奔流に呑みこまれ……やがて、その〈像〉こそ、15億年前、全銀河を支配していたスリント人唯一の生存者であることが判明したのであった! ノウンスペース・シリーズの原点をなすニーヴンの処女長篇、遂に登場!

 

『リングワールド』RINGWORLD〈ハヤカワSF616

 訳:小隅 黎/カバー:鶴田一郎/発行:1985630

200歳の探険家ルイス・ウーは、パペッティア人のネサスから見せられた一枚のホロに目をむいた。G2型恒星のまわりをとりまく薄いリボン状の構築物。誰が、何のために作ったのか? このリングワールドの謎を探るべく、ルイスはネサス、兇暴な異星人戦士、地球人の若い女らとともに最新型宇宙船に乗りこんで、壮大な冒険に旅立った! 〈ノウンスペース〉シリーズのクライマックスを飾るヒューゴー、ネビュラ両賞受賞作

 

『リングワールドふたたび』THE RINGWORLD ENGINEERS〈ハヤカワSF767

 訳:小隅 黎/カバー:鶴田一郎/発行:1988430

驚異の人工世界、リングワールド探険の旅から、すてに23年の歳月が流れ、ルイス・ウーは電流中毒となりはてていた。そんなある日、かつて探険をともにしたパペッティア人のネサスが、彼のもとを訪れた。リングワールドの〈建設者〉の秘密をなんとか探りあてたいとのネサスの懇願に、ルイスはふたたびリングワールドを目指して旅立った! だが、巨大な環状世界は破滅寸前だった中心がずれたため、あと一年半で太陽と接触、すべてが粉々に崩壊するというのだ。ルイスたちは必死でこの危帯を防ごうとするが……ファンの熱い要望にこたえてニーヴンが放つ待望の続篇登場!

 

『リングワールドの玉座』THE RINGWORLD THRONE〈早川書房 海外SFノヴェルズ〉

 訳:小隅 黎/カバー:木嶋 俊/発行:1998430

何十万年も昔、地球から248光年の彼方、想像を絶する高度な文明によって建造された巨大環状世界――リングワールド。それは、中心に太陽が置かれ、自転することによって重力を得る、地球の三百万倍の面積を持つ居住可能惑星だった。29世紀、二百歳の冒険家ルイス・ウーは、崩壊した文明の上に群居する様々な亜人種と邂逅し、数々の伝説を残していった。23年後、再度リングワールドを訪れたルイスは、太陽面との接触による破局の危機からリングワールドを救い出すことに成功し、新たなる探索に出発した。だが、環状世界の表面上で待ち受けていたのは、大挙して押し寄せてくる吸血鬼軍団と原住民との血みどろの死闘、さらには自らの遣伝子系列を保守することを唯一の行動目的とするプロテクターの暗躍だった。そして、リングワールドヘの接触を試みてきた宇宙船が相次いで撃墜された時、プロテクタ一同士の覇権闘争はついに全住民を巻き込んだ異種族間抗争へと突入していった! ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝く不朽の名作『リングワールド』から20年余、リングワールド最大の危機を救うべく、ルイス・ウーが伝説の彼方から再び立ち上がる!

第1〜4章原型中篇

『死の姉妹』所収(訳:小隅 黎・梶元靖子)

 

『狂気の効用』Madness Has Its Place 

 『S‐Fマガジン400号』掲載(訳:小隅 黎/イラスト:笠原 彰)

来るべき戦いに自らを駆りたてる男――〈ノウンスペース〉シリーズ最新作!(キャプション)


『インテグラル・ツリー』THE INTEGRAL TREES〈ハヤカワSF693

 訳:小隅 黎/カバー:Michael Whelan/発行:19861130

中性子星ヴォイの周囲をめぐる直径数万キロの濃密な大気の輪〈スモーク・リング〉は、奇怪な動植物にあふれた、自由落下状態の楽園だった。なかを漂う巨大な積分記号形の樹“インテグラル・ツリー”では、地球からやって来た播種ラム・シップの乗員の末裔たちが、牧歌的な暮らしを営んでいる。だがそのクィン一族に、いま飢饉の恐怖が忍びよろうとしていた。新たな食料を見つけて一族を救うべく、壮大な旅に出た若者たちが遭遇したものは? ハードSFの巨匠が『リングワールド』に勝るとも劣らぬ魅力的でカラフルな世界をみごとに創造し、ファンを熱狂させた最新SF!

 

『スモーク・リング』THE SMOKE RING〈ハヤカワSF788

 訳:小隅 黎/カバー:Michael Whelan/発行:1988930

『インテグラル・ツリー』の冒険から14年の歳月が流れた。大戦乱を生きのびたクィン一族は、スモークリングの自由落下状態の大気中を浮遊する“市民の樹”で平和な生活を送っている。その彼らのもとに、意外な訪問者が現われた――無人と思われていたラグランジュ・ポイントの〈クランプ〉の住民が、遭難して助けを求めてきたのだ。それを契機に“市民の樹”の代表が進んだ技術を吸収すべく〈クランプ〉への遠征を企てるが、その前途にはあまたの自然の驚異と恐るべき敵が立ちはだかっていた! 現代ハードSFの巨匠が壮大な舞台設定でスリリングに描くファン待望の続篇。


『アヴァロンの闇(上)』THE LEGACY OF HEOROT〈創元SF文庫65406

 共著:ジェリイ・パーネルスティーヴン・バーンズ

 訳:浅井 修/カバー:末弥 純/発行:1989929

アヴァロンに降り立った植民団一行の前には、平和な、美しい世界が広がっていた。そこには人類の進出を脅かすものなど、なにも存在しないかのように見えた……。次第に警戒心を失っていく植民団に、ただ一人苦言を呈する退役大佐キャドマン。だが、人々は彼の警告に耳を貸そうとはしなかった。そんな折も折り、コロニーの動物たちが次々と惨殺されはじめる。やがて浮びあがる未知の生物の影。ことここにいたってもなお確たる対抗手段をとらぬ植民団。そしてある夜、ついにコロニーを恐怖が襲った!

 

『アヴァロンの闇(下)』THE LEGACY OF HEOROT〈創元SF文庫65407

 共著:ジェリイ・パーネルスティーヴン・バーンズ