『うち捨てられし心の都(上)』DESERTED CITIES OF THE HEART〈ハヤカワSF877〉
訳:友枝康子/カバー:影山 徹/発行:1990年7月31日
悠久の時を経て、廃墟となりはてながらも、なお神話の息づくマヤの遺跡。この神域のみに生える”聖なるキノコ”には人間に過去を再体験させる不思議な力があるらしい。その遺跡をめざして消息を絶った夫のエディーを捜して、リンジーは内乱に揺れるメキシコへやってきた。エディーはかつてロックのスーパースターだったが、ドラッグで身をもち崩して入院中、その病院を脱走したのだ。エディーの兄で、マヤ文明崩壊の謎の解明に挑むトーマスとともに、メキシコ山中に旅立ったリンジーを待つものは……? ファン待望の新鋭の問題作、ついに登場。
『うち捨てられし心の都(下)』DESERTED CITIES OF THE HEART〈ハヤカワSF878〉
訳:友枝康子/カバー:影山 徹/発行:1990年7月31日
アメリカの軍事介入や、政府軍と反政府ゲリラの血みどろの抗争で政情不安におちいったメキシコ。銃火と硝煙をくぐり抜けて、リンジーとトーマスは一路〈ナ・チャン〉をめざす。果てしない時の輪廻を凝視しているような石像や、神秘の世界への扉を秘めた神殿の建ちならぶこの古代マヤの都市遺跡は、エディーになにを見せたのか? 時を超えてよみがえる叡智に満ちたマヤの終末の予言とは? ギブスン、スターリングらと並んでSFの地平を果敢に切り開く気鋭が、卓抜したストーリーテリングで現代SFと神話的世界を見事に融合させた衝撃の傑作!
『グリンプス』GLIMPSES〈創元SF文庫709−01〉
訳:小川 隆/カバー:Alton Kelley/発行:1997年12月19日
ステレオ修理屋のレイは、父親を事故で亡くしたのち、自らの不思議な能力に気がついた。後期ビートルズの、うまくゆかなかった録音風景を思い浮かべる。ひょっとしたらこんなテイクが録られていたかも……。そのときだった。目の前のスピーカーからビートルズが,いや,存在するはずのない彼らの演奏が流れてきたのは! テープに落としレコード会社に持ち込むや、すぐさまリリースが決まる。さらに誉れ高い“幻のアルバム”の数々――ドアーズ、ビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を求めて、レイはいつしか60年代へとタイムとリップしていた! 世界幻想文学大賞受賞作。
短篇
『S‐Fマガジン345号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:柿久恵子)
「ジェフ・ベックのようになりたい!」男の切なる願いは異様な形で実現する(キャプション)
『われら人の声に目覚めるまで』Till Human Voices Wake Us
『ミラーシェイド』所収(訳:中村 融)
『S‐Fマガジン356号』掲載(訳:中村 融/イラスト:深井 国)
蒼く広がる海の底に見たものは――人魚? 幻と現実のはざまに揺れる人々の心(キャプション)
『蒸気機関の時代』Steam Engine
『S‐Fマガジン548号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:米田仁士)
ブルースが白人に認知される以前の米南部、少年はエレキ・ギターの夢を見る……(キャプション)
『輪廻』The Circle
『恐怖のハロウィーン』所収(訳:仁賀克雄)
『ミラーグラスのモーツァルト』Mozart in Mirrorshades
共著:ブルース・スターリング
『ミラーシェイド』所収(訳:伊藤典夫)
『タイム・トラベラー』所収(訳:伊藤典夫)
『フォーチュネイトの長く暗い夜』The Long, Dark Night of Fortunato
『大いなる序章(下)』所収(訳:添野知生)
終幕 第三世代 Epilogue: Third Generation
『大いなる序章(下)』所収(訳:添野知生)
『地獄のペニー貨』Pennies From Hell
『宇宙生命襲来(上)』所収(訳:添野知生)