『ネットの中の島々(上)』ISLANDS IN THE NET〈ハヤカワSF899〉
訳:小川 隆/カバー:栗原裕考/発行:1990年11月31日
時は21世紀。地球はひとつの巨大な“ネット”に包みこまれていた。情報化と核兵器廃絶で力を失った国家にかわり、ネット上で活躍する多彩な多国籍企業が地球を動かしているのだ。そのひとつ《ライゾーム》社の呼びかけに応え、第三世界のデータ海賊の大物たちが、社のゲストハウスに集結してきた。違法なデータ盗用と無意味な武力抗争に終止符を打つのが《ライゾーム》社のもくろみだった――だが交渉開始の矢先、会談の責任者ローラの目前で悲劇が起こった……気鋭作家が近未来情報化社会をリアリスティックに描いたSF問題作、ついに登場!
『ネットの中の島々(下)』ISLANDS IN THE NET〈ハヤカワSF900〉
訳:小川 隆/カバー:栗原裕考/発行:1990年11月31日
会談は決裂した――第三世界のデータ海賊のひとりが、正体不明の無人機械に殺されたのだ。疑心暗鬼におちいり、復讐にのりだすデータ海賊たち。だが情報社会に暴力が無意味であることを確信するローラは、彼らを再度交渉のテーブルにつかせるため、単身旅立つことを決意する。グレナダ……シンガポール……権力と軍、秘密警察が一体となってデータ海賊行為をはたらく国々。そこでローラを待ちうけていたのは、想像を絶する悪夢だった! 90年代SFを担うスターリングが果敢に新機軸を切りひらき、キャンベル記念賞受賞に輝いた話題の傑作長篇。
『ディファレンス・エンジン』THE DIFFERNCE ENGINE〈角川書店〉
共著:ウィリアム・ギブスン
訳:黒丸 尚/カバー:?/発行:1991年6月30日
1855年、ときは産業革命。人々は蒸気映像を鑑賞し、ロマン派詩人バイロン卿が英国首相の座につき、カール・マルクスはマンハッタンで共産主義コミューンを築き上げようとしていた。ワーズワースはアメリカ大陸に新国家を建設し、日本から渡英した福沢諭吉らは蒸気コンピュータの輸入に奔走していた。そして1991年、蒸気コンピュータが究極のプログラムを走らせるとき、「彼」は自意識を持ち、その記憶を語り始める。
『ホーリー・ファイアー』HOLY FIRE〈アスペクト〉
訳:小川 隆/カバー:Tycoon Graphics for Graphickers/発行:1998年2月11日
時は2096年。生後2週間! 94歳!? の“カワイコちゃん”が、デジカメ片手に“ホーリー・ファイアー”を探して世界を闊歩(帯)
『塵クジラの海』INVOLUTION OCEAN〈ハヤカワFT353〉
訳:小川 隆/カバー:ささきすばる/発行:2004年1月15日
人生に倦み、最高の刺激を求めていたジョン・ニューハウスは、塵に覆われた異星の海に棲む“塵クジラ”から採取される麻薬〈フレア〉を探す旅に出た。コックとして乗りこんだ塵クジラ漁船で、翼を持ち、優雅に空を翔ける異星人女性ダルーサと出会ったジョン。漁船で厳しい生活をともにするうちに、激しく惹かれ合っていくふたりだったが……。若き日のスターリングが華麗に描き上げた、ロマンティックな冒険ファンタジイ
〈機械主義者:工作者〉シリーズ
『スキズマトリックス』SCHISMATRIX〈ハヤカワSF751〉
訳:小川 隆/カバー:横山 宏/発行:1987年12月15日
〈環月軌道コロニー〉の住民リンジーは、遺伝子工学を用いて肉体を変形させる〈工作者〉の活発なメンバーだった。だが、機械の力を利用して延命をはかる〈機械主義者〉に対するクーデターに失敗し、コロニー追放処分にあってしまう。太陽系をさまよう彼が見たものは、多種多様な方面に発展してゆく人類の姿だった! サイバーパンクSFの第一人者が、独自の未来史を背景に人類の発展と進化を謳いあげた話題の傑作長篇!
『蝉の女王』BROCE STERLING'S SHORT STORY
COLLECTION〈ハヤカワSF822〉
訳:小川 隆/カバー:横山 宏/発行:1989年5月31日
寒冷や酷暑、真空、低重力、容赦なくふりそそぐ宇宙線……苛酷きわまりない大宇宙に生きるため、人類はおのれの肉体そのものを改造しはじめた。ある者は遺伝子工学を駆使して肉体そのものを改変し、あるものは肉体とハイテクの融合に未来を見出した。やがてそれが〈工作者〉〈機械主義者〉という二大勢力となり、他の党派をもまきこむ抗争をくりひろげるが、遥かに進歩した異星人〈投資者〉も、太陽系への進出を画策していた……サイバーパンク派の旗手の未来史SFを日本で独自に結集した、ファン待望の傑作短篇集登場!
収録作品
『S‐Fマガジン298号』掲載(訳:加藤弘一/イラスト:天野喜孝)
対立する二大勢力の均衡を破る方策を求め、彼は共生生物たちの巣へと潜入した……(キャプション)
『S‐Fマガジン305号』掲載(イラスト:天野喜孝)
宇宙のクモの巣に宝石を留め、投資者を待つ彼女は二百歳の若々しい老女……(キャプション)
『S‐Fマガジン334号』掲載(イラスト:佐藤道明)
米SF界の新たな潮流を代表する――ネビュラ賞ノヴェレット部門候補作!(キャプション)
〈スターリツ〉シリーズ
『ハリウッド・クレムリン』 Hollywood Kremlin
『グローバルヘッド』所収(訳:嶋田洋一)
旧ソ連、つまり独立前の、アゼルバイジヤン共和国。貧苦にあえぐ人々のかげではブラックマーケットが大繁盛していた。スターリツはソ連空軍パイロットのホクロフと組んで闇物資の横流しをしていた……(キャプション)
『中絶に賛成ですか?』 Are You For 86?
『グローバルヘッド』所収(訳:嶋田洋一)
近未来のアメリカ。スターリツは、レズビアン・フェミニストの女ふたりと、妊娠中絶薬の密売をやっている。だが、スターリツとふたりの女のあいだには秘密の関係もあって……(キャプション)
『小さな、小さなジャッカル』The Littlest Jackal
『タクラマカン』所収(訳:小川 隆)
チャタヌーガ3部作
『ディープ・エディ』Deep Eddy
『タクラマカン』所収(訳:小川 隆)
『S‐Fマガジン456号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:佐治嘉隆)
デュッセルドルフを舞台に描かれる電脳諜報戦。本年度ヒューゴー賞候補作(キャプション)
『自転車修理人』Bicycle Repairman
『タクラマカン』所収(訳:小川 隆)
『S‐Fマガジン501号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:佐治嘉隆)
自転車修理人ライルの日常を騒がす闖入者とは?――「ディープ・エディ」姉妹篇登場!(キャプション)
『タクラマカン』Taklamakan
『タクラマカン』所収(訳:小川 隆)
『S‐Fマガジン516号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:佐治嘉隆)
「ディープ・エディ」「自転車修理人」に続く、好評シリーズ第3弾登場!(キャプション)
短篇集
『グローバルヘッド』GLOBALHEAD〈ジャストシステム〉
訳:嶋田洋一/カバー:藤田新策/発行:1997年7月24日
異常な設定、思いも寄らぬ展開……誰よりもアイデア豊かなスターリングの傑作短編集(帯)
収録作品
二○五六年、ノーベル賞学者ホットン博士が一冊の衝撃的な書物を発表した――そこで語られるのは、コンピュータならぬ遺伝子のハッカーが変えた地球の歴史……以下は、その著書に対する書評である(キャプション)
『この不思議な地球で』にも所収(訳:小川 隆)
『ハッカー/13の事件』にも所収(訳:小川 隆)
『S‐Fマガジン371号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:佐治嘉隆)
テクノロジーの発達がもたらした事件?――“神経チェルノブイリ”とは……(キャプション)
共著:ルーディ・ラッカー
フルシチョフ時代のソ連。アメリカとの宇宙開発競争のさなかに展開された、驚くべき冒険!シベリアの原野から発見された、謎の物体とは?(キャプション)
『S‐Fマガジン357号』掲載(『宇宙攻略』訳:小川 隆/イラスト:加藤直之)
シベリアの謎の爆発事故は、米ソの宇宙進出競争にいかなる影響をおよぼしたのか?(キャプション)
西暦二一一三年。ホメイニの後継者たちが組織したイスラーム共和国連合は、全世界に先駆けて驚くべき科学実験に成功した! それをたたえる輝かしい、演説の記録が、今こに――(キャプション)
ニューメキシコ州ロスアラモス。しつこいカゼに悩まされる放浪者ジムは、うらぶれたコインランドリーで、痩せて青い目をした女アイリーンと偶然に出会う。そして……(キャプション)
テキサス州オースティンにある自宅の居間で、友人たちにむかって古代ギリシャの有名な逸話『ダモクレスの剣』を物語る現代SF作家。でも、ああ、今はポストモダン時代……(キャプション)
アッシリア最後の王、アシュルバニパルの時代。エラム王国を攻め落とさんとする部隊の最前線にいる二人の兵士の身に思いもかけぬ出来事が訪れる。それは吉事だったか、凶事だったか……(キャプション)
かつてヨーロッパと呼ばれた地域は今、森と原野に覆われている。それに対抗する文明の砦ペイザージの町で、ロドルフは生きている。〈コンヴェンション〉の誘惑には屈しない、という意志を保ちながら……(キャプション)
共著:ジョン・ケッセル
天才科学者ハバーキャンプ博士の発明した若返り薬「FREE」は、二十一世紀の地球を無政府状態に陥れてしまった。今、武装民兵組織が割拠するアメリカで、ひとりの少年が息をひそめている――(キャプション)
米ソの軍拡戦争も、今は昔。長年、両国の核開発をそれぞれ代表してきた科学者ふたりが、スイスの別荘でくつろいでいる。われわれの役目はもう終わった、と……だが本当にそうだろうか?(キャプション)
二十一世紀。アメリカは経済的に凋落し、ほとんどの産業が壊滅した。今や国際的に売れるのはポップ・カルチャーくらい。ここマイアミに、ひとりのロックスターを取材するため、アラブ人記者がやってきた――(キャプション)
〈スターリツ〉シリーズ
〈スターリツ〉シリーズ
レスター・バンズはロック評論家、ドリ・シーダは漫画家、ともに実在の人物だ。もし、このふたりが若死にせず知り合っていたら……(キャプション)
『S‐Fマガジン400号』掲載(『ドリ・バングズ』訳:小川 隆/イラスト:山野辺進)
実在の音楽評論家と漫画家をモデルに描かれるもうひとつのほろにがい現実(キャプション)
『タクラマカン』A GOOD OLD-FASHIONED FUTURE〈ハヤカワSF1341〉
訳:小川 隆・大森 望/カバー:田中 光/発行:2001年1月31日
タクラマカン砂漠に発見された、秘密宇宙基地と推測される巨大施設――軍に雇われたふたりの登山家が潜入偵察におもむいたその場所には、自己進化を続ける奇怪なロボットの群れ、そして巨大な陰謀が待ち受けていた……ヒューゴー賞、ローカス賞の二冠に輝く表題作ほか、同じ世界を舞台にした「ディープ・エディ」「自転車修埋人」など、俊英スターリングが近未来の社会を比類なき想像力で描きだした七篇を収録する傑作集
収録作品
訳:小川 隆
『S‐Fマガジン487号』掲載(イラスト:北見 隆)
ネットワークがもたらした新たな経済のかたちとは?――特別書き下ろし短篇(キャプション)
共著:ルーディ・ラッカー
訳:大森 望
『ラッカー奇想博覧会』にも所収
訳:小川 隆
訳:小川 隆
訳:小川 隆
『S‐Fマガジン456号』掲載(イラスト:佐治嘉隆)
〈チャタヌーガ〉3部作
訳:小川 隆
『S‐Fマガジン501号』掲載(イラスト:佐治嘉隆)
〈チャタヌーガ〉3部作
訳:小川 隆
『S‐Fマガジン516号』掲載(イラスト:佐治嘉隆)
〈チャタヌーガ〉3部作
短篇
『80年代SF傑作選(下)』所収(訳:小川 隆)
『S‐Fマガジン323号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:天野喜孝)
完璧な管理社会を維持せんとする財閥体。その尖兵たるスプークの正体とは?(キャプション)
『江戸の花』Flowers of Edo
『S‐Fマガジン344号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:畑農照雄)
米サイバーパンクSFの旗手がユーモラスに描きだす、明治文明開化の幻想!(キャプション)
『開示』The Unfoling
共著:ジョン・シャーリイ
『S‐Fマガジン345号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:佐藤道明)
ビルの上空に浮かぶDNAの幻像。それは新たな機械文明への前兆だった(キャプション)
『テリアムド』Telliamed
『S‐Fマガジン349号』掲載(訳:山田順子/イラスト:米田仁士)
理知と科学が覇を唱えはじめた時、圧殺される妖精たちが最後の叫びを……(キャプション)
『小さな魔法のお店』The Little Magic Shop
『S‐Fマガジン536号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:小菅久美)
20年ごとにニューヨークの小さな店を訪れる男。彼の買い求めるものは……(キャプション)
『楽園では』In Paradise
『S‐Fマガジン568号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:田中 光)
翻訳機能付き携帯でのみ成立するコミュニケーションの形……痛切なるラヴ・ストーリイ(キャプション)
『アウダゴストの正餐』Dinner in Audoghast
『S‐Fマガジン572号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:小菅久美)
いまは亡きアウダゴストの都。黄金のサハラの空の下、哲学談義をする彼らは……(キャプション)
『ルシフェラーゼ』Luciferase
『S‐Fマガジン598号』掲載(訳:小川 隆/イラスト:横山えいじ)
二種のホタルと一種のクモが、今宵魅せる華麗なダンス!? 異色昆虫SF(キャプション)
『赤い星、冬の軌道』Red Star , Winter Orbit
共著: ウィリアム・ギブスン
『ミラーシェード』所収(訳:小川 隆)
『クローム襲撃』所収(訳:小川 隆)
『ミラーグラスのモーツァルト』Mozart in Mirrorshades
共著:ルイス・シャイナー
『ミラーシェード』所収(訳:伊藤典夫)
『タイム・トラベラー』所収(訳:伊藤典夫)
『美と崇高』The Beautiful and the Sublime
『20世紀SF5』にも所収(訳:小川 隆)
アンソロジー
『ミラーシェード』MIRRORSHADES〈ハヤカワSF762〉
訳:小川 隆・他/カバー:奥村靫正/発行:1988年3月31日
すべては1984年に始まった。ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』が発表され、英米SF界に〈サイバーパンク〉の嵐が吹き荒れはじめたのだ。テクノロジーとメディアの驚異的な発展が、人間そのものを変化させてゆくという認識のもと、才能ある若手作家たちがぞくぞくとサイバーパンク運動に参加してゆく。運動の輪はSF界以外にも広がり、今もなおホットな議論を捲き起こしている。そして今、現在進行形のこのSF革命の最前線から、一冊のレポートが届けられた――ギブスン、スターリング、ベア、ラッカーらの傑作を結集したサイバーパンク・ショーケース登場!
収録作品
訳:小川 隆
その他
『ハッカーを追え!』THE HACKER CRACKDOWN-Law and Disorder on the Electric Frontier-〈ASCII〉
訳:今岡 清/カバー:Hajime Tachibana/発行:1993年11月30日
1990年5月9日、ハッカーに対する大規模な一斉取締り“サンデヴィル作戦”が遂行された。長距離電話のタダ掛け、電話コードの不正使用、システムへの進入、機密文書の流出――その中には911番システム関係の機密文書まであった! アメリカ全体の電話システムを崩壊させることすら可能になったハッカーたちに対して、ついに捜査当局の根絶作戦が始まったのだ。デジタルアンダーグラウンドの住人たちは、この“不当な”迫害に対して徹底的に抗戦する。コンピュータ・ネットワークに潜む闇の世界と、捜査当局とのバトルの中で、サイバーパンクの旗手、ブルース・スターリングが見たものは……!?
『80年代サイバーパンク終結宣言』Cyberpunk in the Nineties
エッセイ
『90年代SF傑作選(上)』所収(訳:金子 浩)
『S‐Fマガジン516号』掲載(訳:金子 浩)
『近未来自由予測』
エッセイ
『S‐Fマガジン557号』掲載(訳:小川 隆)
『世界認識の穂先』The Spearhead of Cognition
エッセイ
『S‐Fマガジン573号』掲載(訳:新島 進/イラスト:栗原裕孝)