ウィリアム・テン〈William Tenn〉
短篇集
『ウイリアム・テン短編集1』THE
WOODEN STAR〈創元SF文庫648-01〉
訳:中村保男/カバー:山本典子/発行:1973年3月16日
原爆の脅威にさらされて毎日を送る「生きのびる」派は、どんな生活に明け暮れどんな運命の日を迎えるか。時間旅行の技術が完成し、その初回の実験が行われる時、現在になんの変化も生じないか。月旅行一番乗りに選ばれた青年は、地球に帰るまでには宇宙線を浴びて不妊となると告げられ、どのような決断をくだすか。優者の支配が終りを告げ、平均人が支配者となった日の世界の運命は? 女性上位の時代で男性はいかに反抗するか。現代杜会への痛烈な訊刺をこめた「予言書」とも言えるウィリアム・テンの傑作短編集。十一編を収録、ここに初登場。
収録作品
『S‐Fマガジン40号』掲載(『ノアに還る』訳:小尾芙佐/イラスト:?)
いたいけな少年が泥まみれ汗まみれにで駈けこむと、父親はまた叱りつける。だめだ、また十三秒おくれた!(キャプション)
『S‐Fマガジン24号』掲載(訳:神谷芙佐/イラスト:?)
二個の飛行機は、ニュートンの運動の第三法則にしたがってがつんと跳ね返ると、ふたたび時間のかなたへ消え去った……(キャプション)
『S‐Fマガジン50号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:真鍋 博)
第二次核戦争が地球の三分の二を居住不能とし人口を数分の一に激減した時――人類に究極的進歩をもたらす発見がなされた……(キャプション)
『ミステリマガジン181号』掲載(『おーい東へ!』訳:伊藤典夫/イラスト:真鍋 博)
『S‐Fマガジン12号』掲載(『ベテルギュース橋』訳:高橋泰邦/イラスト:中島靖侃)
慇懃な物腰で失敬千万なことをする奴は、なにも地球の人間ばかりじゃない(キャプション)
『S‐Fマガジン27号』掲載(『もすこし早く歩いたら?』訳:神谷芙佐/イラスト:真鍋 博)
事実談というものは、えてして眉に唾をつけたくなるものが多いようです。ですが、事実はあくまでも事実なのです(キャプション)
『ウイリアム・テン短編集2』THE SQUARE ROOT OF MAN〈創元SF文庫648-02〉
訳:中村保男/カバー:山本典子/発行:1973年8月10日
宇宙開発に気乗り薄な大企業を遂に宇宙船開発に踏み切らせた世紀の大ペテン。宇宙発祥の地、白鳥座の『穴場』を偵察する三人の飛行士を出迎えた謎の球体の正体は? 純惰可憐な吸血鬼娘に惚れた青年の物語。呪いを浴びせられた息子の母はどう呪い返したか? いけすかぬコメディアンがひそかに使うロボットの反抗。こびりついたら絶対に離れぬ粘液が機関をふさいだ宇宙船の運命は? 女上位の地球から男上位の金星への女性群大移動中の椿事。宇宙への近道は入江に舟を浮べて待つこと! ニューヨーク全市が麻薬にやられたら? ユーモアとウイットに富む奇才作家の傑作SF短編集!
収録作品
『吸血鬼伝説』所収(『夜だけの恋人』訳:鈴木絵美)
『S‐Fマガジン37号』掲載(『道化師レスター』訳:小尾芙佐)
ある晴れた日……二十三世紀の一流道化師レスターの自動式住居の居間のドア・スクリーンが一瞬蛍光を発した……運命が訪れたのである(キャプション)
『13階』The
Tenants
『ファンタジーへの誘い』所収(訳:福島正実)
『S‐Fマガジン7号』掲載(訳:福島正実/イラスト:真鍋 博)
あるはずのない十三階に、契約者はどんどん引越し荷物を運んできた!(キャプション)
『生きている家』The House Dutiful
『人間を超えるもの』所収(訳:小尾芙佐)
『20世紀SF1』所収(訳:小尾芙佐)
『S‐Fマガジン8号』掲載(訳:神谷芙佐/イラスト:イラスト:真鍋 博)
『ぼくとわたしとおれ自身』Me, Myself and I
『世界ユーモアSF傑作選1』所収(『おれと自分と私と』訳:小隅 黎)
『S‐Fマガジン23号』掲載(訳:神谷芙佐/イラスト:真鍋 博)
博士は苦々しげに顔をしかめた。自分の一生を賭した仕事を、こんなうすぎたない宿なしにゆだねなければならないとは……才人テンの傑作!(キャプション)
『地球解放』The Liberation of Earth
『世界ユーモアSF傑作選2』所収(訳:南山 宏)
『S‐Fマガジン57号』掲載(訳:森 優/イラスト:金森 達)
諸君よ、さあ聞きたまえ。これは我等の祖先が、偉大な宇宙人の助けによって真の自由を獲得するまでの波瀾の物語だ!(キャプション)
『みんなボマーを愛してる』Everybody Loves Irving Bommer
『S‐Fマガジン82号』掲載(訳:伊藤典夫/イラスト:真鍋 博)
ぶ男のかれに、ジプシーが売りつけたインチキほれ薬の効き目は?(キャプション)
『SF九つの犯罪』所収(訳:浅倉久志)
『S‐Fマガジン92号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:真鍋 博)
犯してもいない殺人罪を予定して、想像を絶する苦役を果し合法殺人権を獲得した彼は、勇躍、目的遂行へとりかかったが……(キャプション)
『モーニエル・マサウェイの発見』The Discovery of Morniel Mathaway
『グラッグの卵』所収(訳:浅倉久志)
『S‐Fマガジン97号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:金森 達)
天才が同時代人に認められず不遇をかこつ例は少なくないにしても、モーニエルほどのヘボ画家が、美術史上最高の天才だったとは……(キャプション)
『ポルノ騒動』Party of the Two Parts
『S‐Fマガジン165号』掲載(訳:大和田始/イラスト:霜月象一)
アメーバ生物の犯罪者が世にも淫らな写真を地球人に売りつけた――それがトラブルの発端だった!(キャプション)
『ウェンズディの子供』Wednesday's Child
『S‐Fマガジン192号』掲載(訳:谷口高夫/イラスト:畑農照雄)
これは、年に一回盲腸を切り……毎年、毎年、歯が生え変わり……そして、どういうわけかおへそのない……可哀そうな女の子の物語なのです――アーメン(キャプション)
『金星の七つの性』 Venus and the Seven Sexs
『別冊・奇想天外15号』掲載(訳:浅倉久志/イラスト:石原 俊)
『クリスマス・プレゼント』Child's Play
『宇宙の妖怪たち』所収(訳:福島正実)
『時と次元の彼方から』所収(訳:福島正実)
『新ファウスト・バーニー』Bernie the Faust
『年刊SF傑作選4』所収(訳:宇野利泰)
『幼い魔女』Mistress Sary
『眠られぬ夜のために』所収(訳:長井祐美子)
その他
『SFのなかのSF』On the Fiction in Science Fiction
エッセイ
『S‐Fマガジン69号』掲載(訳:深町眞理子)
『ふたりのウエルズ――火星人最初の襲来』Wells or Wells : The First Invasion from Mars
エッセイ
『S‐Fマガジン592号』掲載(訳:浅倉久志)