ドナルド・A・ウォルハイム〈Donald A. Wollheim〉
別名:デヴィッド・グリンネル〈David Grinnel〉
長篇
『百万年後の世界』ACROSS TIME〈ハヤカワSF148〉
デイヴィッド・グリンネル名義
訳:稲葉明雄/イラスト:金森 達/発行:1974年8月31日
米空軍パイロット、ザカリー・ハレックが、新型ジェット戦闘機の試験中高空で遭遇した輝く物体の正体とは? 情報部の命を受け、未確認飛行物体の研究を進める科学者の兄のもとへ派遣された彼は、突如頭上にしゅつげんしたきかいな光球郡により兄夫婦ともどもはるか時の彼方へと投げ出された。永劫百万年の未来の地球で、彼は自分が思いがけぬ使命を負わされたことを知る。すなわち、今や純粋の精神のみと化した超人類間相互の熾烈な対立の趨勢が、ひとえに彼の行動にかかることとなったのだ……! 神秘と戦慄の未来史!
『時間の果て』EDGE OF TIME〈久保書店 Q-T books SF〉
デイヴィッド・グリンネル名義
訳:川村哲郎/カバー:武部本一郎/発行:1974年7月15日
スタイナーは言った。
「われわれは、われわれのこの太陽と惑星およびわれわれ人類の創造に注ぎ込まれたさまざまのエネルギーに関する、貴重このうえない資科を大量に集めることができた。それ以上に重大な意義をもつのは、いずれ、われわれは一つの銀河系の終末が、どのようなかたちで訪れるかを目のあたりにするだろうということだ。
その結果、われわれは、われわれ自身の宇宙が年を老い、われわれ自身の太陽が冷えたとき、あるいはまた、われわれ自身の銀河系がついに老齢に達し、いわば宇宙の死期が近づいたとき、どのようなことが起るかを予測し得るようになる。
それがどんな風になるかは今のところまだ、仮説の域をでない。だが、あと何カ月かすると、このサンダーフックでは、その解答が得られるというわけだ……」
『運命号の冒険』DESTINY'S ORBIT〈久保書店 Q-T books SF〉
デイヴィッド・グリンネル名義
訳:宮田洋介/カバー:武部本一郎/発行:1978年8月25日
アジャックスは操縦室に駆けこみ、ボタンをたてつづけに押した。その見事に自動化された宇宙ヨットはなめらかに浮びあがり、虚空に飛び出した。「みろ!」彼らの眼下でアジャックス小惑星が崩壊しつつあった。乾いた泥と岩でできた地面が割れひろがり、いたるところに巨大なクレヴァスや裂け目があらわれている……。「アジャックス星は軌道を外れた。その負荷で砕け散っているんだ」彼は悲しげにつぶやいた。「ぼくの星が、ぼくの王国が消えてしまう……ぼくは最初で最後の王なんだ」
「作意」Malice Aforethought
デイヴィッド・グリンネル名義
『S‐Fマガジン8号』掲載(訳:塚本新作/イラスト:?)
そんな筈があってたまるか! だが自分の書いた小説が、出版社へ原稿を送る前に出版されてしまうのだ!(キャプション)
「生きているボロ」The Rag Thing
デイヴィッド・グリンネル名義
『S‐Fマガジン22号』掲載(訳:塚本新作/イラスト:真鍋 博)
「暴風警報」Storm Warning
『不思議の国のラプソディ』所収(『暴風雨警報』訳:宇野照雄)
『S‐Fマガジン28号』掲載(訳:島 和朗/イラスト:?)
烈しく飛びかう稲妻が、そこに展開される異様な死闘を、まざまざと照らしだした……(キャプション)
「骨」Bones
『モンスター伝説』所収(訳:仁賀克雄)
『S‐Fマガジン33号』掲載(訳:神谷芙佐/イラスト:中島靖侃)
「大使館」The Embassy
『S‐Fマガジン171号』掲載(訳:関口幸男/イラスト:楢 喜八)
開店早々の私立探偵事務所に舞いこんだけっこうな仕事とは、ニューヨークのどこかにひそむという火星人のアジト探しだった!(キャプション)
「地獄へ墜ちろ」Give Her Hell
『ミステリマガジン294号』掲載(訳:田村義進/イラスト:横山貞二)
俺さまはサディスト(キャプション)
「ボロ布」The Rag Thing
『ミステリマガジン349号』掲載(訳:田村義進/イラスト:じょあなじょい)
生があるところには死があるというお話(キャプション)
「トップ・シークレット」Top Secret
『地球への侵入者』所収(訳:汀 一弘)
「地獄へ墜ちろ」Give Her Hell
『眠れぬ夜の愉しみ』所収(訳:田村義進)
「擬態」Mimic
『地球が静止する日』所収(訳:中村 融)
アンソロジー
『時のはざま』WORLD’S BEST SCEIENCE FICTION:1965〈ハヤカワSF242〉
共編:テリー・カー
訳:団 精二/カバー:石川 俊/発行:1977年5月31日
数多くの感動的な傑作を創り上げながらもその偉大さゆえに世に認められず不遇の一生を送った天才たち――彼らの生涯における魂の危機的〈瞬間〉に現われて励まし導く未来からきた訪問者。だがその彼にも人には言えぬ苦悩があった……『時のはざま』。地球とブローベルとの戦いは終わった。だが戦いが帰還兵士の彼に与えた勲章は、夜毎奇怪な異生物に変貌する苛酷な運命だった『おお、ブローベルになろう』など、ドナルド・A・ウォルハイムとテリー・カーの二大アンソロジスト、SFの新生面をひらく力作ばかりを結集した、SFファン必読の名アンソロジー・シリーズ第一弾!
収録作品
· 「グリーンプレース」……トム・パードム
· 「善意の人」……ベン・ボーヴァ&マイロン・R・ルイス
· 「配達料金」……クリストファー・アンヴィル
· 「〈不可能〉の四品種」……ノーマン・ケーガン
· 「時のはざま」……ウィリアム・F・テンプル
· 「海藻」……エドワード・ジェズビー
· 「完璧な装備」……C・C・マキャップ
· 「吸血鬼株式会社」……ヨゼフ・ネズヴァドバ
· 「最後の孤独者」……ジョン・ブラナー
· 「スター・パーティ」……ロバート・ロリー
· 「地下世界の天気」……コリン・フリー
· 「おお、ブローベルになろう」……フィリップ・K・ディック
· 「思い出されぬもの」……エドワード・マッキン
· 「マスロー軍曹になにが起こったか」……ハリイ・ムリッシュ
· 「永遠なる現在」……トーマス・M・ディッシュ
· 「競争者」……ジャック・B・ロウスン
· 「変化の風が吹くとき」……フリッツ・ライバー
『忘却の惑星』WORLD’S BEST SCEIENCE FICTION:1966〈ハヤカワSF285〉
共編:テリー・カー
訳:浅倉久志・他/カバー:中原 修/発行:1978年4月15日
ここはどこだ? おれはなぜここにいるんだ? 地球軍情報部員コルグレイヴは、とまどいなから見知らぬ惑星の異様な風景をながめていた。やがて徐々に記憶が回復するにつれて驚くべき真相が……「忘却の惑星」、太陽から放射される光の圧力を利用して航行する太陽ヨットレースを、巨匠クラークがサスペンスフルに描く「太陽からの風」、鬼才ハーラン・エリスンのヒューゴー賞最優秀中短篇賞受賞作品「『悔い改めよ、ハーレクィン!』とチクタクマンはいった」など、二大アンソロジスト――ウォルハイムとカーが、力作ばかりを精選したヴァラエティあふれる年間傑作集第二弾!
収録作品
· 「はじめに」Introduction ……ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
· 「太陽からの風」……アーサー・C・クラーク
· 「時計じかけの医者」……ロン・グーラート
· 「地獄で立往生」……ラリイ・ニーヴン
· 「居留区」……ヴァーナー・ヴィンジ
· 「河を渡って木立をぬけて」……クリフォード・D・シマック
· 「忘却の惑星」……ジェイムズ・H・シュミッツ
· 「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」……ハーラン・エリスン
· 「決断者たち」……ジョゼフ・グリーン
· 「旅人の憩い」……ディヴィッド・I・マッスン
· 「未収録作品」……リン・カーター
· 「消失点」……ジョナサン・ブランド
· 「うちの町内」……R・A・ラファティ
· 「赤色偏移の仮面」……フレッド・セイバーヘーゲン
· 「とらわれの魔神」……クリストファー・アンヴィル
· 「新しき良き時代」……フリッツ・ライバー
『追憶売ります』WORLD’S BEST SCEIENCE FICTION:1967〈ハヤカワSF299〉
共編:テリー・カー
訳:浅倉久志・他/カバー:野中 昇/発行:1978年7月31日
一生をかけて火星に行くことを夢みてきた男がいた。だが、不幸にしてそれだけの資力に恵まれなかった彼にとって、残された最後の手段は、手術によって火星への旅の記憶を心に植えつけることだった。しかし簡単なはずのその手術がひきおこした意外な事実とは……「追憶売ります」、キリスト伝説に前衛的な手法を加味した斬新なアプローチを試み、見事ヒューゴー賞を受賞した「この人を見よ」、人類絶滅後の地球を支配する巨大コンピュータの愛と苦悩を荘厳な筆致で綴る「フロストとベータ」など、膨大なSF作品の中から厳選された最優秀作のみを結集した年間傑作集第三弾!
· 「はじめに」Introduction ……ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
· 「追憶売ります」……フィリップ・K・ディック
· 「去りにし日々の光」……ボブ・ショー
· 「12月の鍵」……ロジャー・ゼラズニイ
· 「九百人のお祖母さん」……R・A・ラファティ
· 「あざ笑う死体」……A・A・ウォルド
· 「この人を見よ」……マイクル・ムアコック
· 「どんがらがん」……エイヴラム・ディヴィッドスン
· 「ディ・ミリオン」……フレデリック・ポール
· 「コウモリの翼」……ポール・アッシュ
· 「何時からおいでで」……ダニー・プラクタ
· 「アーメンといったらおしまい」……ブライアン・W・オールディス
· 「フロストとベータ」……ロジャー・ゼラズニイ
『ホークスビル収容所』WORLD’S BEST SCEIENCE FICTION:1968〈ハヤカワSF375〉
共編:テリー・カー
訳:浅倉久志・他/カバー:野中 昇/発行:1980年1月15日
そこにあるものとてはただ灰色の空と灰色の海、地平線の彼方まで続く不毛の岩盤……この後期カンブリア紀の地球に設けられた流刑収容所と、無期徒刑の宣告を受け、そこで暮らすことを強いられた男たちの姿を描く「ホークスビル収容所」、惑星規模の巨大コンピューター内部に閉じこめられた人間たちの怖るべき体験を華麗なテクニックを用いて描き、見事ヒューゴー賞を受賞した鬼才エリスンの「おれには口がないそれでもおれは叫ぶ」、巨匠アシモフの傑作SFミステリ「反重力ビリヤード」など名作の誉れ高い16中短篇を厳選! SF界の趣勢を伝える好評の年刊傑作選第四集。
収録作品
· 「はじめに」Introduction ……ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー
· 「見えない男」……リチャード・ウィルスン
· 「ドリフトグラス」……サミュエル・R・ディレーニー
· 「ヴァーダムトへの使節」……コリン・キャップ
· 「いなかった男」……R・A・ラファティ
· 「反重力ビリヤード」……アイザック・アシモフ
· 「ホークスビル収容所」……ロバート・シルヴァーバーグ
· 「われらの数字」……トーマス・M・ディッシュ
· 「ファイオリを愛した男」……ロジャー・ゼラズニイ
· 「人口爆縮」……アンドリュー・J・オファット
· 「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」……ハーラン・エリスン
· 「カメレオン部隊」……ロン・グーラート
· 「コランダ」……キース・ロバーツ
· 「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」……R・A・ラファティ
· 「恵まれざる者」……ラリイ・ニーヴン
· 「白夜」……ブライアン・W・オールディス
· 「イギリスに住むということは」……D・G・コンプトン